1区から突っ走り、全6区間中4区間で区間賞を獲得して優勝した10月11日の出雲駅伝から4週間。やはり今年の早稲田は強かった。
11月7日に名古屋-伊勢間で行なわれた全日本大学駅伝。優勝候補の早大は、絶対的自信を持っていた1区のスペシャリスト・矢澤曜が、9位に沈む予想外のスタートとなった。
1年生・設楽啓太の快走で、早大に46秒差のトップに立った東洋大の2区はエースの柏原竜二。順当ならそのまま東洋大が主導権を握る展開だった。今季初の駅伝で、走り出した直後から「体が重くて走りがおかしいと感じていた」と言う柏原だが、最初の3kmを8分31秒で通過するなど、タイム差とその後のメンバーをみれば東洋大有利の状況だった。
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photograph by Jun Tsukida/AFLO