3月12日、バンクーバー・パラリンピックが開幕する。5競技全てに日本代表は出場するが、今大会最大の見どころは、アルペンスキーである。スキー競技では4年前のトリノ大会から、立位・座位・視覚障害の3カテゴリー制が導入され、ソルトレイク大会までのクラス分けによる表彰に比べてメダルの総数は減少した。しかしアルペンスキーの日本のメダル数は、ソルトレイク大会の銅2個から、トリノ大会では金1、銀4、銅1の全6個と増加。今大会はトリノを上回る 10個のメダル獲得を目指すという。
'08年、'09年W杯2連覇の勢いそのままに頂点を目指す。
中でも、もっとも活躍が期待される選手が、男子座位の森井大輝(富士通)だ。初出場したソルトレイク大会では、回転6位、大回転8位。当時は、滑りがヒットすれば爆発的なスピードを見せたものの、失敗も多かった。博打的な滑りを改善して臨んだトリノ大会では、大回転で銀メダルを獲得。その後は安定した力を発揮し'08年、'09年と2年連続してW杯大回転での種目別年間優勝を飾っている。
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photograph by Isao Horikiri