あの男が久々に表舞台に姿を見せることになった。通算583本塁打を誇るマーク・マグワイア。セントルイス・カージナルスの監督、トニー・ラルーサの留任が決定し、「ウチの打撃を改善してくれる。彼自身があらゆる武器を兼ね備えた打者だったからね」と、教え子を打撃コーチに招聘することにしたのだ。
この就任に対しては、多くのメディアが過剰な反応を見せている。というのもマグワイアは今もMLBを騒がすステロイド疑惑の代表的人物だからだ。'98年に過去最多の年間70本塁打を放つなど、パワー全盛時代の申し子となった。ところが薬物使用をカンセコの自著で告発され、'05年に米下院の薬物使用に関する公聴会で証言を拒否したことで、選手としての評価は天から地まで失墜。その影響で殿堂入りも困難とされている。
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