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「野球を嫌いになったこと、ですか?」ドラフトで人生が暗転した元楽天・一場靖弘の今…外資系保険のトップ営業マン→独立L新球団代表になった理由
posted2026/11/01 11:02
独立リーグ球団代表となった一場靖弘。自身のドラフト・プロ生活の苦しさをベースに今を生きている
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間淳Jun Aida
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Jun Aida
元ドラフト1位投手、驚きの現在
野球が好きな人も、興味がない人も、名前や経歴を知れば驚くはずだ。印象は“できる営業マン”。自作の資料をパソコン画面に表示して説明を始める。プレゼンに慣れているのが、すぐに分かる。
「ゼンブホールディングスでは保険代理店事業の『ほけんのぜんぶ』を始め、デジタルマーケティングや不動産総合サービスなど幅広い事業を展開しています。図の右上にあるスポーツエンターテイメント事業の1つ、株式会社山梨県民球団の代表が私、一場です」
苗字を聞けば、プロ野球に関心のある30代以上は彼の顔を思い出すだろう。一場靖弘。楽天とヤクルトで通算8年、計91試合に登板して16勝33敗1セーブ。成績以上に記憶に残る投手だった。
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その名が広く知られたのはプロ入り前、“一場事件”と呼ばれたドラフトをめぐる騒動だ。2004年、明治大学のエースだった一場はドラフトの目玉だった。自由枠での獲得を目指した球団の競争は過熱し、一部の球団が栄養費の名目で日本学生野球憲章に反して現金を渡したことが発覚した。
日本中から受けた壮絶バッシング
公にはなっていないものの、将来的にチームの中心選手になると期待される有望な学生には、栄養費が支払われる“慣例”があったと指摘する声は少なくない。しかし、バッシングを受けたのは一場だけだった。当時を、こう振り返る。
「現金を受け取ったらいけないことを知りませんでした。しかし、学生野球憲章を読んでいれば分かったことです。知らないでは許されないと思っています」
騒動を受けて各球団が獲得に消極的になる中、一場は新規参入した楽天から自由枠で指名を受けた。入団後もバッシングの影響は続き、敵地でのマウンドでは心ない言葉が何度も耳に入ってきた。事実と反する報道をされたり、心を許した相手に裏切られたり、人間不信に陥った時期もあった。思い出したくない記憶もある。それでも、野球との縁は切れなかった。

