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初の女性棋士・西山朋佳31歳決断の経緯と“3大問題点”「女流と両立→過密日程必至」など田丸昇九段が率直に整理「プロ公式戦の通算成績は平均レベル」
posted2026/10/28 17:00
女流棋界で圧倒的な実績を残してきた西山朋佳女流四冠。初の女性棋士としての歩みが始まる
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
JIJI PRESS
もっと強い方と戦いたいという気持ちで
女流棋戦の最高峰であるヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負第5局は10月10日に行われ、西山白玲は挑戦者の福間香奈女流四冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)を4勝1敗で下した。白玲獲得が通算5期となって「クイーン白玲」の称号を取得。そして、昨年6月の日本将棋連盟総会で白玲の通算5期獲得者に棋士の資格を認める議案が可決されていたため、西山はフリークラス編入の形で初の女性棋士になる資格を有した。
西山は終局後の記者会見で、「白玲戦のシリーズでは、棋士編入の件はいっさい考えないようにしていました。少し落ち着いてから、師匠やお世話になった方たちに相談し、検討していきたいと思っています」と語り、意思表示を保留した。
期限は約2週間後の10月24日。西山はその間、師匠の伊藤博文七段(66)、技術面で影響を受けた関東の棋士や関係者に相談したという。そして、棋士編入の資格行使の有無のどちらを選んでも、応援してくれるとの返事を得て心が決まった。10月23日に将棋連盟の常務会にプロ入りの申請書を提出。翌24日は土曜日なので、週明けに表明することになった。
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10月26日に東京の将棋会館で記者会見が開かれ、30社70人の報道陣が集まった。西山白玲は会見の冒頭で、決断の背景をこのように語った。
「棋士編入の資格を行使して、フリークラスに編入することを決めました。多くの方たちに背中を押していただき、私の中に最後に残ったのは、もっと強い方と戦いたい、上を目指す戦いをしてみたい、という気持ちでした。ですからこの決断をしました。女流棋界の到達点を塗り替えるような努力をする役割がある一人であるとも認識しています」
3つの主な問題点…まず女流棋士との両立は
記者会見では西山に様々な質問があった。その質疑や報道記事を基にして、主な問題点を項目別に整理する。

