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「初の女性棋士誕生」が目前に迫るけど…西山朋佳vs福間香奈の頂上決戦はやはり面白い「逆の勝敗もあり得た」3勝1敗の内容はすべて大接戦

posted2026/10/07 17:00

 
「初の女性棋士誕生」が目前に迫るけど…西山朋佳vs福間香奈の頂上決戦はやはり面白い「逆の勝敗もあり得た」3勝1敗の内容はすべて大接戦<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

西山朋佳と福間香奈。女流棋界トップの2人が戦う白玲戦は大詰めに差し掛かっている

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田丸昇

田丸昇Noboru Tamaru

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Keiji Ishikawa

 女流棋戦の最高峰であるヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負は、大詰めにさしかかっている。9月26日に行われた第4局が終わった時点で、西山朋佳白玲(女流名人・女流王将・清麗を合わせて四冠=31)が、挑戦者の福間香奈女流四冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)に3勝1敗とリードしている。西山白玲が次の第5局に勝てば、白玲獲得が通算5期となり、「クイーン白玲」の称号を取得する。そして、昨年6月の日本将棋連盟総会の決議によって、西山はフリークラス編入の形で初の女性棋士になる権利を有する。女流棋界の二強である両者の白玲戦での戦いについて、田丸昇九段が解説する。〈肩書・段位は初出以外省略〉

逆転また逆転、序盤戦の死闘

 第6期白玲戦七番勝負(西山白玲ー福間女流四冠) 、第1局から第4局までの激闘を振り返ってみる。

 【第1局 8月22日 千葉県浦安市「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」】

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 開幕局を迎えた時点で両者の対戦成績は、西山52勝、福間58勝。両者のタイトル戦の勝負は、西山が12回獲得、福間が13回獲得と拮抗している。直近の第8期清麗戦では、西山が3勝1敗で福間を破って清麗を初めて獲得した(8月18日)。

 「振り駒」の結果、福間の先手番と決まった。持ち時間は各4時間。

 戦型は、福間が居飛車、西山が向かい飛車。西山は序盤で飛車を2筋~3筋~2筋と振り、後手番のうえに2手損となった。福間はその立ち後れを突いて先制し、角を取る成果を挙げた。西山は飛車が敵陣に侵入したが、福間の二枚角の攻めが厳しかった。

 形勢不利の西山は、竜で先手玉に肉迫する勝負手を放った。福間は玉を中央に逃がしたが、結果的に疑問だった。形勢はもつれてきた。西山はぎりぎりの寄せで、単身の玉を寄せ切った。逆転負けを喫した終局後の福間は、憔悴した様子だったという。

 第1局は、西山が128手で勝利。終局時間は18時10分。残り時間は、西山2分、福間0分。

【次ページ】 一進一退の攻防が盤上で展開

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