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初の女性棋士・西山朋佳31歳決断の経緯と“3大問題点”「女流と両立→過密日程必至」など田丸昇九段が率直に整理「プロ公式戦の通算成績は平均レベル」
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田丸昇Noboru Tamaru
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/28 17:00
女流棋界で圧倒的な実績を残してきた西山朋佳女流四冠。初の女性棋士としての歩みが始まる
【1:棋士と女流棋士の両立】
西山は「女流タイトル戦は研鑽の場で、成長させていただいた。今後も出場していきたい」と、感謝と意向を述べた。ただ出場資格があるプロ公式戦は約10棋戦、女流タイトル戦は8棋戦ある。「二刀流」として成し遂げるのは、対局日程や体力面で現実的に大変だ。会見では西山と連盟の常務理事から、「制度の調整や検討」という文言が聞かれた。具体的なことは明かされなかったが、出場しない棋戦があるというのだろうか……。
ちなみに女性囲碁棋士は、プロ公式戦のほかに女流棋戦に出場し、さらに中国や韓国との世界戦もある。男性囲碁棋士よりも対局数は多くなりがちだ。ただトップの女性囲碁棋士が、出場する棋戦を調整したという話は聞いたことがない。
フリークラスからの昇級は現実的なのか
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【2:フリークラスからの昇級】
西山は2027年4月以降のプロ公式戦で、所定の成績を収めればフリークラスからC級2組へ昇級し、翌期から順位戦に参加できる。その基準は30局以上で勝率6割5分以上(一例・20勝10敗)。過去には「棋士編入試験」で合格した瀬川晶司六段(56)など4人、三段リーグ「次点2回」で四段昇段の佐々木大地七段(31)など7人が、昇級条件を満たしてC級2組に昇級したケースがある。
西山はその件を問われると、「これまで通り、一局一局に集中して指すのが私のスタンス。それが積み重なって実現できれば理想です」と語った。前述のフリークラス棋士11人のうち、1年未満で昇級した棋士もいるが、平均で3~4年かかっている。私は、西山も3年ぐらいで昇級の好機が来ると予想しているが、それを逃すと延びるかもしれない。実力だけでなく勝負運も必須だ。
なお、西山が10年以内に昇級できないと「引退」となるが、女流棋士の地位は維持される。
「白玲5期」への疑問視…しかしプロ公式戦の成績は
【3:現制度への疑問と西山の棋士との成績】
2025年6月の将棋連盟総会で、白玲獲得通算5期で棋士の資格を得る、という議案が賛成多数で可決された。それを推進した連盟会長(当時)の羽生善治九段は、「女流棋士の実力は昔では考えられないほど高く、白玲5期で棋士の資格を得るのは、おかしなことではない」と意義を語った。
その一方で、女流棋士同士の対局の実績だけで、棋士として認める現制度への疑問の声もある。

