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「指名されないかもしれない。そうなっても…」ドラフト会議で「ナゼ青学大に指名が続出」する? 4年でプロ9人を輩出…指導者が明かした“納得のワケ”
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/28 11:01
昨年の明治神宮大会を制し、胴上げされる青学大野球部の安藤寧則監督。その育成力のヒミツとは?
この選手たちの「失敗」を糧とするのが、青山学院大の伝統でもある“自由時間”だ。これが3つ目の背景である。
前任の河原井正雄が監督だった時代から全体練習は長くても3時間と短く、タイムスケジュールの大半が自由時間だった。
中野は自らの大学生活を振り返りながら「本当にこの時間がきつく思えてくる」と言う。監督の安藤も「結局、プロに行っている選手というのは、この時間に自分で考えてやれます」と断言するほどだ。
「自由な時間ってめちゃくちゃ苦しい」
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指示待ちではなく自分から行動でき、失敗を受け入れ、自らの意志で研鑽できる――すべての「環境」がつながっていると言わんばかりに、安藤が丁寧に説く。
「自由な時間が多いとなると『楽だ』と思われるかもしれないんですけど、やってみたら『あれやれ、これやれ』と言われていたほうが楽だと思えるくらい大変ですよ。本当に目的意識を持って取り組めないと、自由な時間ってめちゃくちゃ苦しい。だから、能力があっても素晴らしい高校生でも、この環境に合うかどうかというのが大事なんです」
安藤と中野が“自由時間”に求めるもののひとつに相乗効果がある。
今年、ドラ1の系譜をつないだ渡部海と鈴木泰成の関係性がまさにそうだった。
1年生の春から正捕手として結果を残し続けてきた渡部は、中野が「あいつは常に100でやれていた」と称賛するように、自由時間を最大限に利用し能力を高めてきた。
そんな同級生の熱量に触発されたのが鈴木だったと、中野が続ける。
「鈴木は1年から投げていますけど、3年生までは中継ぎで投げることが多かったんですね。そこで、レギュラーとしてちゃんと練習している渡部の姿を見て『ここまでやらないとプロには行けない』と。そのすず頑張りを見た渡部がまた頑張れるという。そういう成長の仕方もしてきたと思います」

