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河村勇輝が“解雇”前、ハワイのかき氷店で見せた満面の笑み「いつ以来だろう…」がけっぷちの25歳が明かした“頭がパンクしない”方法
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2026/10/21 06:00
クリッパーズのハワイキャンプの最中、地元ホノルルのシェイブアイスの店で行われたファンとのミート&グリートに参加した河村勇輝
ハワイに来る前から、河村は3年目の自分のプレーに手ごたえを感じていた。日本代表戦が終わってすぐ、9月頭に渡米すると、クリッパーズの選手たちが集まって行っていた非公式ワークアウトに参加。トレーニングキャンプの前にチームメイトたちとの関係を築くこともできていた。
メディアデーで本契約への手ごたえを聞かれると、「(感触は)いいです」と断言してもいる。その自信は、公式のトレーニングキャンプが始まってからも揺るがなかった。
「(練習中に)プレーさせてもらっていますし、5対5とかのときにしっかりと自分を証明できているなと感じている」と河村は言っており、実際、コーチ陣やチームメイトたちからも称賛の声があがっていた。たとえば、プロ11年目のベテランのクリス・ダンは、河村をパティ・ミルズと比べた。ミルズはオーストラリア出身のガードで、NBA16年間で7チームを渡り歩きながら、自分の居場所を勝ち取り続けた選手だ。
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「ユウキは毎日、すばらしいエナジーをもたらしていて、パティ・ミルズを思い出させる。エネルギッシュで、コート上でもすばらしいプレーを見せている。バスケIQも高く、チームメイトのお膳立てをするだけでなく、自分で得点もできる」
結果を出せなかったプレシーズンマッチ
もちろん、どれだけ練習でいいプレーができても、試合の場でも証明しなくてはいけない。ところが、10月4日にハワイで行われたプレシーズン初戦のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では、後半、試合に出た直後にボールを奪われたことでリズムを崩し、自分らしいプレーをすることができないまま、4分も出ないでベンチに下がることになった。その試合後、彼は、与えられたチャンスに結果を出せなかったことを悔しがっていた。
「自分のよさを出し切れなかった。ベンチに下げられて当たり前というか。あのようなプレーをしているようでは契約も取れないし、ましてや僕はエグジビット10という契約で、ほんと毎日が勝負っていう状況にある中で、今日という日になってしまったことは本当に悔しい」
「もしかしたら今日カットされるかもしれないし、明日カットされるかもしれないし、もしかしたら次にもチャンスを与えてくれるかもしれないし。それは本当にどうなるかわからないですけど、とりあえず今日はやっぱり良くなかったというか、自分の中ではベストなプレーができなかったっていうところで、これを自分の中でどう消化して、どう向き合って成長の機会として捉えられるかっていうことが、今後の自分にとって大切になってくるかなと思います」
その後、バンクーバーで行われたトロント・ラプターズ戦では14分余で10得点、4アシスト、2スティールを記録し、課題としてきた3ポイントも成功させて挽回を見せた。
しかし、その2日後、無情にもプレシーズン最終戦を待たずに契約を解除されてしまった。


