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河村勇輝が“解雇”前、ハワイのかき氷店で見せた満面の笑み「いつ以来だろう…」がけっぷちの25歳が明かした“頭がパンクしない”方法
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2026/10/21 06:00
クリッパーズのハワイキャンプの最中、地元ホノルルのシェイブアイスの店で行われたファンとのミート&グリートに参加した河村勇輝
がけっぷちの戦いを続ける河村だが、その姿に悲壮感はなかった。ポジティブに、前を向いて、時には楽しそうな笑顔を見せてチャレンジし続けていた。
そうしていられる理由の一端をうかがい知るような光景が、10月頭、トレーニングキャンプが行われたハワイで見られた。地元ホノルルのシェイブアイスの店で行われたファンとのミート&グリートでのこと。ファンと記念撮影をする合間に、店のスタッフから、河村用に作られたシェイブアイスのカップを渡された。一瞬、躊躇したように見えたが、スプーンで一口すくって、口に入れて満面の笑みを見せた。
「甘いものは大好きなんです。節制していて、なかなか食べる機会ないんですけれど……。今回、いつ以来だろうというぐらい久々にかき氷を食べて、すごく美味しかったです」
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かき氷でさえ、口に入れるのを躊躇するような節制した食生活。それは、選手として最高のパフォーマンスを出すための努力のひとつだ。
頭をパンクさせない時間
この数年、NBAの本契約を取るという目標のために、河村はできることをすべてやってきた。トレーニング、練習だけでなく、食事、身体のケア、睡眠、英語の勉強。1日24時間では足りないのではないかと思うほど、何ごとにも妥協することなく努力し続けてきた。
その一方で、追い込まれた状況でもチームから頼まれればミート&グリートに出向き、ファンと会話を交わし、ふだんは食べない甘いものも口に入れる。目標に向けて視野を狭くして、後がないと切羽詰まって必死の形相で日々を送るのではなく、どこか余裕があるようにすら見えた。
そう伝えると、河村は「まったく、全然(余裕があるわけではないです)」と言って笑った。
「それで気を紛らわせているんで。バスケットに集中する時は集中するし、こうやってファンの方と会ったり、チームのイベントに参加するのは別の機会だと思ってるんで」
節制している中の一口のかき氷や、時間を惜しんで練習している中でのファンの人たちとの交流が、がけっぷちを進む河村にとって大事な時間となっている。
「もちろん、今、後がないし、契約的にもロスターの中では一番下で、毎日、試合だけじゃなくて練習でそれを証明しないといけないし、証明できなかった練習の日があればやっぱ悔しいし。毎日、自分の中で戦い続けてはいるんですけど、このイベントだったり、ファンの皆さんと会うと、それを忘れられる。そういった状況に置かれてるって24時間ずっと考えていると、頭もパンクして大変だと思っているんで」


