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「“1秒”の中身が薄くなって…」あの名門校がナゼ《21年ぶり》箱根駅伝予選会に? それでも“貫禄のトップ通過”で見えた光明「ここからがスタート」
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生島淳Jun Ikushima
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/19 17:00
気持ちを感じる走りで日本人トップとなる全体4位に食い込んだ東洋大の宮崎優(3年)。果たして伝統の鉄紺は本選でどんな結果を残すだろうか?
また、宮崎に次ぐ上位選手たちは、1時間2分台でまとめたのが馬場大翔(4年・仙台育英)、内堀勇(3年・巨摩)、松井海斗(3年・埼玉栄)の3人で、彼らは本選で主要区間に起用されることになるだろう。
ここからは全日本、箱根駅伝と進んでいく。
酒井監督も今回の予選会で一定の手ごたえを感じたのは間違いないが、本選は簡単な戦いではないことを重々承知している。
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「出雲駅伝のスピードを見ると、他の学校は間違いなく強いですよ。往路での速い流れでも勝負できるように作っていかないといけません」
その光明は見えた。留学生と対等に勝負した宮崎は、1月2日の2区を希望する。
「今回、東洋としては久しぶりの予選会だったのでドキドキした部分はあったんですけど、チーム、個人としても目標を達成できて良かったです。自分は起伏が得意なので、2区を走れたらと思っています」
まだ、3年。予選会への準備を通して頼もしいエースが育ってきたように思える。
監督が感じていた「スローガンとの乖離」
本来であれば、避けなければいけなかった予選会だが、宮崎の言葉を聞くとこれが強い東洋大が戻ってくるきっかけになるかもしれないとも思う。
なぜなら、数年前から酒井監督は選手たちの熱量とスローガンとの間に乖離を感じていたからだ。
「『その1秒を削り出せ』というスローガンが形骸化してきた気がします。2011年の箱根駅伝で早稲田に21秒差で負けて、2012年にこのスローガンが生まれたわけですけど、優勝した選手たちは、本当に1秒にこだわっていました。ここしばらく“1秒”の中身が薄くなっています」
厳しい言葉である。それでも今回の予選会を見る限り、学生たちからはこだわりが見えてきた。
災い転じて福となせるか。今回のトップ通過は、鉄紺への期待を膨らませる。酒井監督はいう。
「予選会を通過するのが目標になってしまうと、それだけのチームになってしまうので、ここからがスタートです」

