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「“1秒”の中身が薄くなって…」あの名門校がナゼ《21年ぶり》箱根駅伝予選会に? それでも“貫禄のトップ通過”で見えた光明「ここからがスタート」

posted2026/10/19 17:00

 
「“1秒”の中身が薄くなって…」あの名門校がナゼ《21年ぶり》箱根駅伝予選会に? それでも“貫禄のトップ通過”で見えた光明「ここからがスタート」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

気持ちを感じる走りで日本人トップとなる全体4位に食い込んだ東洋大の宮崎優(3年)。果たして伝統の鉄紺は本選でどんな結果を残すだろうか?

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Yuki Suenaga

 立川駅を降りると、すでに「鉄紺」の群れである。

 駅から予選会会場である国営昭和記念公園に向けて、東洋、東洋、時々明治という感じで群れが移動していく。そういえば、知人は静岡から「東洋が通過するところを見たいんです」ということで、東京に入っていた。

 体感では予選会史上、現地観戦者は歴代最多ではないか。鉄板のファンがいる東洋大が出場すること、そしてドラマ『俺たちの箱根駅伝』が放送され始めたこと――。

実に21年ぶり…東洋大の予選会

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 東洋大にとっては2005年以来、21年ぶりの予選会。「山の神」柏原竜二が入学したのが2008年のことだから、ひと昔というよりもふた昔という感じである。酒井俊幸監督も予選会を走った経験者である。

「私も3回予選会を走りました。最後に走ったのは……もう28年前ですし、場所も大井埠頭だったので雰囲気もまったく違います」

 監督に就任したのは2009年のことで、指導者として予選会に挑むのは初めて。これまでの強化カレンダーが一変した。

「この半年間の強化の流れが変わりました。全日本の予選会が前倒しされたこともありますし(注・10000mを8人が走って合計タイムで競う。例年は6月下旬に開催されていたが、今年は5月4日開催)、有酸素系のトレーニングを入れるタイミングが早くなりました。

 すべてが順調だったわけではありませんが、予選会に参加することで、学べたことは多かったです。監督として18年目になりますけど、これでやっと監督としてひと通り学ばせてもらった気がします(笑)」

 酒井監督は「学び」と謙遜するが、陸上競技は仮説、実践、実証の場である。予選会からの出発ということになって、酒井監督は戦術を練った。

 箱根駅伝本選で上位に食い込むためにも、予選会から勢いをつけていかなければならない。そのためにはトップ通過は必須だ。

【次ページ】 留学生と真っ向勝負…鉄紺エースの激走

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