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「ついてくる選手が少なかった悲しさはある」錦織圭以後トップ10のアジア系選手が皆無という現実…引退後も錦織に寄せられ続ける「期待」とは 

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山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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photograph byYuki Suenaga

posted2026/10/20 06:21

「ついてくる選手が少なかった悲しさはある」錦織圭以後トップ10のアジア系選手が皆無という現実…引退後も錦織に寄せられ続ける「期待」とは<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

真剣勝負の場を去ってなお、錦織に寄せられる様々な期待とはいったい?

「自分がトップ10にいたときに、ついてくる選手が少なかったという悲しさはある」

 錦織はアジアのテニスの未来についての質問に答える中でそう吐露した。

アジア系選手の苦戦

 2018年の全豪オープンでベスト4入りした、当時21歳の韓国のチョン・ヒョンがもっとも錦織に近づいたアジアの選手だろうか。188cmとアジア人としては大柄で、一時はトップ20も切った。しかしやはりケガに悩まされ、トップ10入りは叶わず、一線で活躍した時期は短かった。

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 現在はトップ10どころか、トップ100前後に中国、香港の選手が2、3人いる程度だ。錦織は「中国の3人くらいはトップ30くらいにいてもおかしくない」と評価するが、明らかに大型化した男子テニス界で、相対的に小柄なアジアの選手にとってトップ10、トップ5への道は、今後ますます険しい。

 錦織は加えて、体格とは別のマイナス要因を並べた。環境の整った練習場所の乏しさ、練習相手の不足、世界ツアーへの移動の負担……。

 テニスにとってはヨーロッパと北米が主戦場であり、ランキングのトップ100のうちの9割をこれらの国の選手が占める。

「正直、別に好きでもないアメリカに行って、全てテニスのために注いできたっていうのは、自分ではいい選択ができたと思う」と話していた錦織は、「やっぱり今の状況だと外に出るしかない」とし、その上で、引退後の人生について「日本やアジアのテニス界のために貢献したい」と漠然とした使命感を口にする。たとえばそれは、アジアでのアカデミー設立なのか、欧米へのテニス留学の金銭サポートなのか……。具体的には言及していないのだが、先に周囲が前のめり気味だ。

【次ページ】 引退してなお「錦織頼み」のテニス界

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