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“打率.306は歴代最低”だけど…佐藤輝明の三冠王はバースや落合博満ら「昭和の頃と大違いなワケ」メジャー挑戦ならどうなる?村上宗隆、岡本和真と比較 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/10/14 06:31

“打率.306は歴代最低”だけど…佐藤輝明の三冠王はバースや落合博満ら「昭和の頃と大違いなワケ」メジャー挑戦ならどうなる?村上宗隆、岡本和真と比較<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

三冠王を獲得した佐藤輝明。阪神ではバース以来の快挙となった

 特に森下は佐藤と同じく、今季フル出場。152安打(2位)、35本塁打(2位)、84打点(3位)、打率.292(3位)と佐藤に肉薄した。チームメイトながら最大のライバルだったが、森下がいることで投手のプレッシャーが分散したのも事実だった。

 そして、佐藤の三振164は、三冠王の中でダントツ。かつては三冠王を取るのは「安打の延長線上がホームラン」的な打者が多く、三振は少なかった。王貞治は73年(51本塁打41三振)、74年(49本塁打44三振)と、本塁打よりも三振が少なかった。

 22年の村上も128三振しているが、ともに「フライボール革命」の影響を強く受けて、スイングスピードを上げてフルスイングし、ボールを飛ばすことに専念している。その結果として長打、本塁打が増える。「三振は本塁打のコスト」と割り切っているのだ。

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 佐藤は、村上とともに新しいタイプの「三冠王」だといえよう。

メジャー挑戦説が話題…村上&岡本と比べると

 佐藤輝明はこの「三冠王」を手土産に、MLBにポスティング移籍することを希望しているといわれる。昨年時点では、日本人打者のMLB挑戦には疑問符がついていた。しかし今季、ホワイトソックスの村上宗隆、ブルージェイズの岡本和真がともに30本塁打を打ち、1年目から活躍したことで、評価は一変した。

 昨年からNPBは「NPB+」というMLBの「Statcast」と同様の解析システムを導入し、データを公表している。重要なのは打球速度(打球初速の最大速度)、ハードヒット率(打球速度が95マイル:約153km/h以上に達した打球が、全打球に占める割合)、バレル率(打球速度が98マイル:約158km/h以上かつ、本塁打、安打になる可能性が高まるバレル角度を満たした打球の比率)だ。

 この3つのデータについて、昨年の村上、岡本、佐藤を比較すると以下のようになる。

〈打球速度〉
村上宗隆 187.5km/h
佐藤輝明 186.7km/h
岡本和真 180.7km/h

〈ハードヒット率〉
村上宗隆 58.7%
佐藤輝明 52.5%
岡本和真 47.9%

〈バレル率〉
村上宗隆 23.8%
佐藤輝明 17.8%
岡本和真 16.4%

 昨年の村上と岡本は規定打席未達だった。佐藤は両リーグの規定打席以上の打者では、打球速度は巨人のキャベッジの189.1km/hに次ぐ2位、ハードヒット率、バレル率ともに1位だった。

そして今年の佐藤は、3つの指標をすべて昨年よりアップさせている。

【次ページ】 鈴木誠也以上の評価とされるが

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