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“打率.306は歴代最低”だけど…佐藤輝明の三冠王はバースや落合博満ら「昭和の頃と大違いなワケ」メジャー挑戦ならどうなる?村上宗隆、岡本和真と比較
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/14 06:31
三冠王を獲得した佐藤輝明。阪神ではバース以来の快挙となった
1984年から86年の3年間で5人もの三冠王が生まれている。阪急のブーマーは外国人初の三冠王、そして落合博満、バースが85年、86年と2年連続三冠王。セパの打撃主要タイトルを独占した。86年の落合、バースはともにMVPを受賞せず。86年のバースは打率.389で史上最高打率だが、ともにチームが優勝しなかったことが大きい。
平成では唯一、平成16年、2004年の松中信彦が達成。2000年にMVPになるなど、すでにパ・リーグ最強打者だったが、脂の乗り切った30歳での達成。イチローと同じ1973年生まれであり、両リーグMVPの小笠原道大(日本ハム、巨人、中日)とともに、世代を代表する打者になった。
OPS9割台の三冠王は史上初
令和になって2022年に村上が達成。これまでの三冠王最年少は、最初の達成者・中島の29歳だったが、村上はこれを7歳も更新した。また56本塁打は王貞治の55本を抜いて日本人最多、歴代三冠王でも1位。134打点は21世紀以降では4位。ハイレベルな三冠王だった。
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そして今年の佐藤輝明。27歳は史上2位の若さ。打率.306は、三冠王の中で最低。佐藤が3割を打つのは初めてだった。とはいえ今季のセ・リーグの3割打者は佐藤だけ。1985年のバースの最初の三冠王の年のセ・リーグの3割打者は16人もいた。当時とは投打の力関係が全く違うと言ってよい。
OPSには「打率」の要素が多く含まれる。佐藤輝明のOPS.991は、セ・リーグ1位ではあるが、三冠王でOPSが1.000に届かなかったのはこれが初めてだ。
後ろに森下が控えていたのが大きかった
サトテルの三冠王をさらに子細に見ていこう。
佐藤は、143試合全試合に出場して三冠王を獲得した。フル出場した三冠王は、73年、74年の王貞治(当時は130試合)、85年の落合博満(130試合)についで4例目。これは大いに評価すべきだろう。
100得点もリーグ最多。これは三冠王では8例目、そして165安打もリーグ1位。9例目だが、「最多安打」は1994年以降、NPBの打撃タイトルになっている。佐藤は本塁打、打点、打率に加え最多安打のタイトルも獲得した。04年の松中以来2人目だ。
佐藤の敬遠四球は8つ。リーグ最多だが敬遠記録が残る1955年以降の三冠王では4番目の少なさだ。佐藤が好成績を挙げながらも投手に勝負してもらえたのは、後ろに森下翔太、大山悠輔が控えていたからだ。

