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敗者・高田延彦の本音「僕が武藤(敬司)に足4の字で負けることで…」スーパースターが衝撃のギブアップ、新日本vsUインター“伝説の一戦”の真実 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph by東京スポーツ新聞社

posted2026/10/09 17:48

敗者・高田延彦の本音「僕が武藤(敬司)に足4の字で負けることで…」スーパースターが衝撃のギブアップ、新日本vsUインター“伝説の一戦”の真実<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

武藤敬司が高田延彦にドラゴンスクリュー

明暗を分けた“足4の字固め”

 こうして髙田はプロとして自分の思いを飲み込んだ。髙田のやや優勢で進んだ試合が動いたのは13分すぎ。髙田のキックをキャッチした武藤がドラゴンスクリュー! U系にはない技で虚を突かれた髙田はこれでヒザを負傷。この好機を武藤は逃さず、執拗にヒザを攻め立て、最後はリングの中央で足4の字固めをガッチリと極め、ついに髙田がギブアップ! 凄まじいばかりの大歓声の中、対抗戦は新日本の圧勝で終わり、Uインターの命運もここで事実上ついえた。

 そこまで残酷に明暗を分けたのは、フィニッシュが足4の字固めだったことが大きいだろう。“本物の関節技”を売りにしたUWFが、4の字固めという古典的なプロレス流関節技で敗れたことで、その理念が葬られたのだ。ここで足4の字固めをフィニッシュにした武藤には、脱帽するしかない。

「ドラゴンスクリューは、俺の隠し技だったんだよ。俺はずっと柔道をやってきて、技の入り方は一本背負いと一緒だからね。そして4の字固めは、俺がWCW時代にリック・フレアーに毎日やられていた技。4の字なんて誰もがやる技だけど、フレアーにしかできない使い方をしていて、憧れがあったんだよ。それを俺の場合は、ドラゴンスクリューとセットにすることで4の字を活かした。あそこから俺は、ムーンサルトに頼らない“大人のプロレス”ができるようになったんだよ」(武藤敬司)

敗者・髙田延彦が明かした“あの日の本音”

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 新日本との対抗戦はすべてがマイナスではなかった。敗れた髙田は、武藤戦をこう振り返る。

「ドームの対抗戦は、僕が武藤に足4の字で負けることで、Uインターでやってきた功績が否定されたことはたしかです。でも、あの対抗戦に若い選手たちを出せたということは、ひとつの財産になったと思うんですよ。あれだけ注目度の高い興行に若いうちに出られたのは、彼らにとってとてつもない経験になったと思うし、出たという実績も永久に残りますしね。そういう意味ではね、対抗戦をやって収益を上げることで、社長としての責任を果たしたのももちろんだけど、そこから生まれた副産物。若い選手にとって、他には代えられない経験をさせてあげられたという意味では、僕にとってすべてがマイナスではなかったな、というふうに思ってます」

 そして勝った武藤はこう語る。

「あの日の試合は、6万人以上の大観衆が俺と髙田延彦しか見てないわけだよ。あらゆる動きに歓声があがる、あのエクスタシー。これこそがレスラー冥利に尽きる瞬間だからね。あれを経験しているからこそ、プロレスはやめられない。俺が長く現役を続けられたのも、やっぱりあの髙田戦があったからだよな」

【次ページ】 “UWFの幻想”はこうして崩壊した

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