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「若い女性アイドルが泣き叫び…地獄絵図」「抗議電話で中継番組が“打ち切り”」長与千種が丸坊主に、敗者髪切りデスマッチ直後の“緊急事態”

posted2026/10/30 17:04

 
「若い女性アイドルが泣き叫び…地獄絵図」「抗議電話で中継番組が“打ち切り”」長与千種が丸坊主に、敗者髪切りデスマッチ直後の“緊急事態”<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

ダンプ松本に敗れ、丸坊主になった長与千種

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伊藤雅奈子

伊藤雅奈子Kanako Ito

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東京スポーツ新聞社

Netflix『極悪女王』のモデルにもなり、再び脚光を浴びている全日本女子プロレス興業。女子プロレスブームを巻き起こした“伝説の女子プロレス団体”は、なぜ37億円もの借金を背負い解散したのか――。

創業一族・松永4兄弟の姪、影かほるの視点から“知られざる真実”に迫ったノンフィクション『落城 実録 全日本女子プロレス「熱狂」と「極悪」の37年史』(伊藤雅奈子 著、宝島社)より、長与千種と極悪同盟・ダンプ松本が激突した「敗者髪切りデスマッチ」の章を抜粋して紹介します。《全3回の2回目/第3回に続く》

◆◆◆

 かほるは、極悪メイクを施して花道を歩いた。ダンプの試合や挙動を研究していたため、我流で竹刀を振って、実況解説席にも強烈な一閃を浴びせた。リングサイドを1周したが、想定外だったのはリングインしたあとだ。興奮を抑えきれない長与が、額がつくほどの超至近距離で睨んできたのだ。

〈嘘でしょ!? こんなに近くに来られても、私、困っちゃうんだけど。これ、私はどこまで、どうしたらいいの?〉

大阪城ホールの熱狂が“戸惑い”に変わった

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 狼狽した心情を見破られまいと必死になったかほるは、意地でも長与から目線を逸らさなかった。その後、極悪同盟のセコンドについていたフルマスクの巨体の女性が、かほるより大きく前に出た。ウロウロと苛立ちを募らせた様子で、全身を覆っていた黒いレザースーツ、フルマスクを脱いだこの女性こそが、本物のダンプ松本だった。

 その瞬間、大阪城ホールを包み込んでいた熱狂の声が戸惑いに変わった。リングを360度ぐるりと囲んだ1万人強の大観衆は、あきらかに事態を飲み込めていない。長与も観客も、実況解説席の志生野温夫アナウンサーも『デイリースポーツ』運動部の宮本久夫記者も、みんながまんまと騙された。全員が、ダンプの手のひらの上で転がされたのだ。

 意表を突いた登場は大成功だったが、ダンプが事前に描いていたシナリオはここまでだった。影武者のかほるがお役御免となる試合中は、どうすればいいのか。この事前確認を怠っていた。そのままセコンドで残るのか。控室に戻るのか。皆目見当がつかないかほるは結局、自己判断でそのままリング周りに残り、邪魔にならないように試合を観届けた。

【次ページ】 無残な髪切り処刑…怒り狂ったファン

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#ダンプ松本
#落城 実録 全日本女子プロレス「熱狂」と「極悪」の37年史

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