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「キレちゃいないよ」長州力が安生洋二を“制裁”した背景…なぜ安生は大ブーイングを浴びたのか? 新日本vsUインター全面戦争で消えた“UWF最強幻想”
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堀江ガンツGantz Horie
photograph by東京スポーツ新聞社
posted2026/10/09 17:46
長州力が安生洋二にサソリ固め
ドームで組まれたカードは、いわば長州がそんな安生に制裁を加えることを期待した一戦。そして長州自身には、この試合で「Uを消す」という明確な目的があった。
長州が消し去ろうとした“UWF幻想”の正体
当時、UWF系の選手やマニアの間で、「安生最強説」が根強くあった。リング上の“格”では中堅でも、道場では無類の強さを誇り、多くの選手が一目置いていた。その評判は、長州も耳にしていただろう。U系の“裏番”である安生に完勝することで、長州はUWFの強さの幻想を消し去ろうとしたのだ。
Uインターとの対抗戦前、長州は「俺から正面タックル一本でも取れたら、あいつらの勝ちでいいぞ」とコメントしている。これも長州が新日本の優位性を知らしめようとしていたからに他ならない。
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「まあ、長州さんはレスリングに自信があるからそう言うんだろうけど、俺はそこで勝負してないからね。殴る蹴る、関節を極めるだから。価値観の違いですよ。長州さんがそう言うなら、こっちも『俺に一発でも膝蹴り入れて効かせたら、大したもんですよ』って言いたくなるよね」(安生洋二)
試合は、長州の一方的なペースで進んだ。予告通り、一度もテイクダウンは許さず、安生の打撃を涼しい顔で受け流し、最後はひねりを加えたバックドロップからリキラリアット、サソリ固めのフルコースで文字通りの完勝。ドームを埋め尽くす新日本ファンの溜飲を大いに下げた。
「キレましたか?」「キレちゃいないよ」
試合後、長州は記者の「キレましたか?」との質問に、「キレちゃいないよ。安生も俺をキラしたくなかったんじゃないか。勇気ないよな」と余裕のコメント。この言葉からは「UWFがシュートだなんだと言っても、安生は俺に“仕掛けてこれなかった”ぞ」という意味合いが感じられた。もちろん、安生には最初から仕掛けるつもりなどなかったが、あの日の長州にちょっとした違和感はあったという。
「長州さんは体にオイルを塗っててヌルヌルだったんだよ。あれはやりづらいよ。まあ、体をきれいに見せるために、いつもオイル塗ってテカテカなのかもしれないけど、俺はあんなヌルヌルの人とはやったことがなかった。本当につかめないからね。『何これ?』って思ったよ」

