熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「W杯から進歩してない」サッカー日本代表に“2つの課題”が? 1つは「鎌田大地ら主力と若手・中堅の序列差」もう1つは…ブラジル人記者がズバリ
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/10/01 06:46
ベネズエラ戦でキャプテンを務めた鎌田大地。彼ら主力クラスとの序列差を詰める存在は出てくるか
「その意味でも、あとは個々の選手が能力を上げ、彼らが代表で連係を構築することが直接的なチーム強化につながる」
日本代表が抱える“もう1つの課題”
――今後のW杯を見据えた際、別の課題もありそうです。伝統的に、日本は南米勢が苦手。過去のW杯でアフリカ勢に3勝1分1敗と勝ち越し、欧州勢とは4勝6分5敗とほぼ互角だが、南米勢には1勝1分4敗と分が悪い。通算の対戦成績でも、日本がW杯で対戦する可能性があるアルゼンチン、ブラジル、コロンビア、ウルグアイの南米4強には6勝6分27敗と大きく負け越している。今年のW杯でもラウンド32でブラジルに敗退したわけだが、今後のW杯でも南米の国を倒さなければ絶対に上位へ食い込めない。
「南米選手は基本技術が高く、フィジカル能力も優れ、ハングリー精神が旺盛で、駆け引きがうまい。チームとしても、試合巧者で狡猾ですらある。日本のフットボール文化は欧州に近いけれど、南米は全く違うから、やりにくいんじゃないかな」
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――これまで日本が互角以上に戦えている南米の国は、中堅国以下だけ。今回対戦したベネズエラは南米で唯一、W杯に出場していない国だが、日本はいつも苦戦を強いられています。
「不思議だよね。2019年11月のベネズエラ代表戦では、前半だけで4失点を叩き込まれて1−4と大敗した。森保体制下のこれまでの日本代表109戦の中で結果、内容共に最低の試合だったと思う。ベネズエラが激しいプレーをするのは確かだし、優れた選手も何人かいるけれど、世界トップクラスではないし中堅国でもないのに……」
――9月から11月までの強化試合6試合のうち、5試合が南米相手で決まっています(注:10月1日=エクアドル、11月14日=ブラジル、11月17日=パラグアイ)。
「この一連の対戦は、南米勢との試合に慣れ、苦手意識をなくす上で大きな効果があると思う。日本サッカー協会は、とても良いマッチメイクをしたと思う」
連勝でも手放しで喜べない理由
――W杯から選手がかなり入れ替わったわけですが、現在の日本代表はW杯の時から比べて進歩を遂げていると思いますか?
「W杯からまだ3カ月後というスパンではあるけど、残念ながらほとんど進歩していないと思う。今回は冨安健洋と三笘薫をコンディション不良で欠き、板倉滉も万全ではなかった。とはいえ、攻守両面で物足りなかった。苦手の南米相手に連勝したからといって、喜んでいるわけにはいかない」
今後、日本代表は10月1日にエクアドル代表、5日にパナマ代表もしくはニュージーランド代表、そして11月にブラジル代表、パラグアイ代表と対戦する。来年のアジアカップで優勝するには、選手層をもっと厚くしてチーム力を高めなければならない。そして、世界で戦うには南米勢への苦手意識を払拭しなければならない。
チアゴ記者と振り返ったウルグアイ戦とベネズエラ戦での教訓をもとに――10、11月の日本代表の4試合に注目したい。〈つづく〉

