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「中止になったら、Uインターは潰れる」高田延彦vs北尾光司“伝説の異種格闘技戦”前日の極秘会談…衝撃ハイキックKOを招いた北尾の“大きなミス”
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堀江ガンツGantz Horie
photograph by東京スポーツ新聞社
posted2026/09/30 11:03
高田延彦vs北尾光司“伝説の異種格闘技戦”の知られざる舞台裏とは
「あの時は、本当にうんざりしたね。誰かが間に入ってくれればいいけど、結果にゴネてる相手と直接話すのは嫌だったねぇ。赤坂東急ホテルの部屋で、重い空気のなか、二人っきりだよ。まず、彼に言ったのは、直前になってコレはないだろう、と。Uインターはすでに選手の首を渡しているんだから、約束を守りなさいよと」
「じゃあ、もうこれ(シュート)でやるしかないね」
しかし、北尾の主張は「5ラウンド制で引き分け」の一点張り。業を煮やした髙田は、ついにこう持ちかける。
「『じゃあ、もう“これ(シュート)”でやるしかないね』と。しかしそれも嫌だと。ああ、やっぱりトラブルメーカーなんだな、とその時しみじみ思った。でも、これ以上こちらが強硬に出ると、『じゃあ、明日は出ない』と言いかねない。武道館のチケットはソールドアウトで、これがもし中止にでもなったら、Uインターは潰れる。とにかく彼をリングに上げることが先決だった、最終的にこっちがドロー案を飲むことになった。
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どれだけの時間が経過したのか覚えてないが、このやり取りだけで精神的に疲れちゃってさ、収拾がつかなくなったとは言え、これは私の仕事じゃないだろうってね。相手に対しても自分の会社に対してもイライラしてきちゃってさ。とにかく明日の為に眠らなければと、家路を急いだ。ベッドに飛び込んだ私は、まどろみつつも“ただではリングを降ろさない”。それだけは強く誓ったね」(髙田延彦/『証言UWF完全崩壊の真実』宝島社)
こうして試合前日の髙田―北尾直接会談によって、試合は3分5ラウンド制で、フルラウンド闘い、引き分けということとなった。もちろん、これは当時の観客に知らされることはない裏の話だ。
北尾が犯した“大きなミス”
しかしこの時、北尾は大きなミスを犯していた。引き分けを強硬に主張しながら、それが受け入れられると、「蹴りは本気で蹴ってきても全然大丈夫です。全部カバーしますから」と言ってきたのだ。鈴木健はこう語る。
「さっきも言ったとおり試合は中止にできないから、こっちは北尾の条件を飲まざるを得なかった。でも、髙田vs北尾っていうのは世紀の一戦で、超満員のお客さんが期待してるんだから、そんな手を抜いた試合にはできない。だから『たとえ引き分けでも、お互いシュートに近いくらいガンガンやるしかない』って話をしたの。その時、北尾選手がハッキリと言ったのは、『自分はサブミッション(関節技)はできないから、極まる前に緩めてくれ』と。『その代わり打撃は自信があるので、打撃に関しては全部シュートで来て構わない』と、ハッキリ言ったんだよね。それを聞いて即行、髙田さんは北尾選手と握手して、『じゃあ、その約束を守って明日はやりましょう』と言って、ホテルを後にしたわけだよ」
この発言が、あの衝撃の結末への伏線となる。《つづく》
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