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「中止になったら、Uインターは潰れる」高田延彦vs北尾光司“伝説の異種格闘技戦”前日の極秘会談…衝撃ハイキックKOを招いた北尾の“大きなミス”

posted2026/09/30 11:03

 
「中止になったら、Uインターは潰れる」高田延彦vs北尾光司“伝説の異種格闘技戦”前日の極秘会談…衝撃ハイキックKOを招いた北尾の“大きなミス”<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

高田延彦vs北尾光司“伝説の異種格闘技戦”の知られざる舞台裏とは

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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東京スポーツ新聞社

80年代末から90年代初頭にかけて社会現象と呼ばれるブームを巻き起こし、現在の総合格闘技人気の原点ともいえる、格闘プロレス団体UWF。1991年に解散し、リングス、UWFインターナショナル、プロフェッショナルレスリングに3派分裂後、90年代の各団体の選手たちのリアルファイトへの挑戦は、プロレスから総合格闘技が生まれる激動の時代だった。

本日発売となった『群像UWF3派 1991-2000 プロレスラーが生んだ総合格闘技の時代』(著:堀江ガンツ/竹書房)より、「1992年 異種格闘技戦史上最高の結末 髙田延彦が北尾をハイキックKO」の章を抜粋して掲載する。史上最高の盛り上がりを見せた異種格闘技戦の知られざる舞台裏とは――。【全3回の2回目/第3回につづく】

◆◆◆

 注目の北尾の対戦相手は山崎一夫に決定。Uインターが最初から北尾を長期間ヒールとして使う予定だったならば、若手や中堅から順番に当てていくだろう。実際、5・8横浜アリーナのメインで髙田と対戦したゲーリー・オブライトや、翌93年から参戦する(スーパー・)ベイダーは、若手や中堅数人に圧勝したあと、ビッグマッチでエース髙田と対戦した。

 北尾の場合、いきなりナンバー2の山崎を当てるということは、長期参戦を考えていない真の外敵であることを意味している。だからこそハイリスクで、ファンにとってはより刺激的だった。もし、自分たちが否定してきた北尾にUWF戦士が敗れたら、UWFファン、プロレスファンのアイデンティティに関わる問題だからだ。

北尾のローキック連打…ショッキングなKO

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 迎えた5・8横浜アリーナ。館内は異様なムードに包まれていた。「UWFプロレス・メインテーマ」で入場してきた山崎には大声援&大コール。続いて胸に「空拳道」と書かれたノースリーブの道着で入場した北尾にはすさまじい大ブーイングが送られた。それに対し、北尾は表情ひとつ変えずにリングに上がると四方に礼。対戦相手への大袈裟な挑発を繰り返していた新日本& SWSから、武道家として生まれ変わった姿をアピールした。

 試合は序盤、山崎が素早い蹴りで攻め込んでいくが、空手風の構えの北尾は微動だにせず捌いていく。その後、北尾は山崎のスリーパーホールド、裏アキレス腱固めでピンチを迎えるが、パワーでそれをふりほどくと、その後は北尾のワイサイドだった。山崎のミドルキックをキャッチし、ヒザ蹴りの連発で最初のダウンを奪うと、続いて豪快な裏投げ(力皇の無双のような変形の裏投げだった)。ここから徹底したローキックの連打で山崎から計4度のダウンを奪い、北尾のKO勝ち。

 UWFファンにはショッキングな結果となったが、圧勝した北尾にはブーイングだけでなく、その強さをたたえる拍手も送られた。北尾が「罰を受けるべき問題児」から、Uインターにとって強大な外敵に変わった瞬間だった。

【次ページ】 700万円“持ち逃げ”騒動

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#高田延彦
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