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「世界がガチンコで潰しにくる」日本代表のフェーズだからこそ…大岩剛監督ズバリ「誤解を恐れずに言えば」なぜ五輪世代は“やられるのも意味がある”か
posted2026/09/20 11:04
アジア大会初戦、香港戦での大岩剛監督。次期A代表監督でもある指揮官の哲学とは
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
「相手に合わせる」はもう古い?
サッカーの世界では、相手の戦術やフォーメーションに合わせて自分たちの戦い方を変化させることを「柔軟な対応力」として称賛するケースが多い。しかし、大岩剛U-21日本代表監督の捉え方は違った。
「日本代表が世界で勝っていくフェーズに入ったからこそ、考え方を変えなければならないと思っています。90分の試合の中で、ネガティブに『相手にどう対応するか』ばかりにとらわれてプレーしている国は、結局のところ世界大会で敗退している。例えば、終盤に逃げ切ろうと引いて守る対応を選択した結果、相手の圧力を耐えきれずに失点してしまうケースもよくあります」
自らの経験と北中米ワールドカップなどの世界大会の視察を経て、指揮官が行き着いた考えは極めてシンプルだ。強調するのは、システムや言葉のイメージに囚われない戦術の核心である。
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「4-3-3なら攻撃的、5-4-1なら守備的とシステムで語る人もいますが、本質は『ピッチのどこで何をするか』です。どこをスタート地点にして自分たちのサッカーを展開するのか。攻撃にしても守備にしても、自分たちが勝負をかける基準点が定まっていないと、結局は相手に振り回されて『対応させられる』展開に陥ってしまう。アルゼンチンやスペイン、フランスといった強豪国は、ピッチのどこで自分たちのサッカーを表現するのかという基準が極めて明確です。どれだけ押し込まれても『ここで俺たちはサッカーをやるんだ』という確固たる基準を持ってプレーしている。
その一方で、これは私個人の感覚ですが、自分たちがどこでサッカーをやるのか。その基準点が曖昧なチームは、最後に相手に対応することにとらわれてしまった印象がある。イングランドしかり、ノルウェーしかり、そして日本に勝ったブラジルしかり。だから日本はこれから、どこでサッカーをして勝っていくのかが問われていくと思っています」
理想は前線からのハイプレス
大岩監督がパリ五輪代表で試みたのは、相手に怯えて端から自陣にブロックを形成するのではなく、前線からアグレッシブにボールを奪いに行くスタイルだった。

