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日本“学生最速スプリンター”は「国立大学の理系院生」で「アニメキャラのモデル」にも!? 超異色のアスリート・山本匠真(24歳)とは何者か?
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph byNanae Suzuki
posted2026/09/08 18:00
荒天の中で日本インカレ100mを制した山本匠真(広島大院)。国立大の院生でありアニメ映画のキャラモデルを務めるなど異色のスプリンターだ
競技で得た自信に溺れることなく、研究室で自らの「未熟さ」と対峙できる。この客観的な自己認識と精神的なバランスこそが、山本の安定した強さを支えるバックボーンなのかもしれない。
話題の映画の「フォームモデル」にも!?
山本の独自性を象徴するエピソードがもう一つある。昨秋公開された100m走を題材とした人気アニメ映画『ひゃくえむ。』において、主人公のライバル「小宮」の走行フォームのモデルに抜擢されたことだ。
山本の実際の走りを分析し、骨格の動きや踏み込みのニュアンスを抽出。スクリーン上のキャラクターの走りにリアリティを吹き込んだ。
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「『ひゃくえむ。』が好きな人が陸上を見てハマったり、陸上をやっている人が映画を見てハマったりする。本当にすごく良い相互作用が生まれているなと感じます」
大会会場や取材の現場でも「『ひゃくえむ。』の人だ!」と声をかけられることが増えたという。「僕自身も作品やキャラクターが大好きなので、モデルとして関われたことは非常に光栄な気持ちです」と笑顔を見せる。エンターテインメントとスポーツの架け橋としての役割も、山本は自然体で楽しんでいる。
当人の背景同様、トラックにおける山本の走りは極めてユニークだ。
日本インカレの決勝でも、スタート直後に大きく体を前傾させ、バランスを崩したかのように見える瞬間があった。だが、前述のように本人としては「あれはあんなもんです。ああいうスタートなんです」とあっけらかんと笑う。

