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「終わってみるとあっという間」23歳“元天才少女”が初マラソンで復活のワケ…駅伝では「区間記録を1分更新」衝撃デビュー→大スランプからの軌跡
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和田悟志Satoshi Wada
photograph bySatoshi Wada
posted2026/09/09 06:00
初マラソンとなった北海道マラソンで2位に食い込んだ不破聖衣来(三井住友海上)。かつての「天才少女」はなぜ大舞台に戻ってこられたのか
このレースでは優勝した田中希実に周回遅れにされ、9位に終わっていた。記録も33分近くかかり、自己記録からは2分以上遅かった。ちなみに筆者の目から客観的に見ると、北海道マラソンの時点でもまだまだ左右のバランスは気になった。
本格的なマラソン練習に入ってからは「今までより走行距離が増えたなかで、ケガなく順調に練習が積めた」と順調にトレーニングを積み重ねてきた。
しかし、北海道マラソンを迎える直前にもトラブルがあった。
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「8月に入ってから疲労が出たり、貧血になったりして、コンディション調整が難しかったです。ノーランにした日があったり、最高でも60分しかジョグをしなかったり。監督からそういう制限をされたなかで当日を迎えたので、スタート前は少し不安がありました」
こう振り返るように、予定していた練習を完璧にこなせたわけではなかった。
一方で、その不安を凌駕する感情を不破は持ち合わせていた。
「8月に入ってから意図的に距離を減らしたことによって、走ることが好きなので“長く走りたい”という気持ちがどんどん強くなっていきました。今回42.195km走れるということで、スタート前はすごくワクワクしていました」
多少の不安を抱えつつも、決して悲観的にならないのが不破の強さの秘訣なのかもしれない。“走りたい”という気持ちを一気に爆発させて、今回の快走に結びつけた。
好走にも本人は…「勝負できるものではない」
初マラソンで一定の成果を上げたものの、不破が目指す道のりには、まだまだ取り組むべき課題は多い。それは不破自身も重々承知している。
「今回、目標は達成することができたんですけど、タイムを考えると全然勝負できるものではないと思っています。30km以降の失速という課題をまずは克服できるように練習を考えていきたいと思います」
高校時代も一度は鳴りを潜めたが、その先に大学1年目の爆発的な活躍があった。雌伏の時を経て、復活の萌芽を覗かせた不破が再び飛躍を遂げるのはこれからだろう。不破にとっての本当の復活劇はこの先にある。

