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「終わってみるとあっという間」23歳“元天才少女”が初マラソンで復活のワケ…駅伝では「区間記録を1分更新」衝撃デビュー→大スランプからの軌跡
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和田悟志Satoshi Wada
photograph bySatoshi Wada
posted2026/09/09 06:00
初マラソンとなった北海道マラソンで2位に食い込んだ不破聖衣来(三井住友海上)。かつての「天才少女」はなぜ大舞台に戻ってこられたのか
大学1年目のシーズンは、全日本大学女子駅伝のみならず、東日本女子駅伝、富士山女子駅伝、全国都道府県女子駅伝と全て区間賞(都道府県女子駅伝は区間新で13人抜き)。これらの駅伝で見せた大車輪の活躍で、陸上ファンのみならず、その名は一気に世間にも知れ渡った。
大学2年時からは故障がちに…長いトンネルへ
しかし、躍動した1年目から一転。大学2年目は世界に羽ばたくはずが、ケガに苦しんだ。レースは“DNS(欠場)”が続き、目標としていたオレゴン世界選手権に出場することは叶わなかった。
秋に復活し、日本インカレは1万mで優勝。全日本大学駅伝では2年連続区間賞を獲得したが、その後も右大腿骨や恥骨を疲労骨折するなどケガを繰り返した。
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そうして3年目はついにレースを走ることがなかった。
大学4年目に実戦に復帰し、卒業後は実業団の三井住友海上で競技を続けているものの、大学1年目のインパクトある活躍にはほど遠く映った。
ただ、思うように走れずに苦しんだ日々も、不破は決してマイナスには受け止めていない。
「ケガをしている間に基礎づくりができたこともすごい強みになりました。メンタル面でもその期間に“走れることのありがたさ”をとても強く感じたので、マラソン練習の時にも楽しさを感じながら走れたのが良かったです」
こう振り返るように、ケガをしていた期間の取り組みは、心身共にマラソン挑戦に向けた下地になっていた。
マラソンを志してからも、順風満帆だったわけではない。
今季前半戦、トラックレースに出場する不破の走りは、どこか違和感を抱かせるものだった。それは不破自身も自覚していた。
「全く痛みがあるわけではないのですが、左右のバランスが噛み合っていなくて、バランスの悪い走りが最近続いています。原因が分からないんですけど。チームには動作を見てくださる方もいるので、そういう力を借りながら少しずつ直していきたいなと思います」
5月の木南記念で1万mを走り終えた後、不破はこんなことを吐露していた。

