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「終わってみるとあっという間」23歳“元天才少女”が初マラソンで復活のワケ…駅伝では「区間記録を1分更新」衝撃デビュー→大スランプからの軌跡
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和田悟志Satoshi Wada
photograph bySatoshi Wada
posted2026/09/09 06:00
初マラソンとなった北海道マラソンで2位に食い込んだ不破聖衣来(三井住友海上)。かつての「天才少女」はなぜ大舞台に戻ってこられたのか
それでも極端に失速することはなく、なんとか2位に踏みとどまってフィニッシュラインに駆け込んだ。
「終わってみるとあっという間の42.195kmだったんですけど、走っている間は少し長く感じる所もありました。とにかく今回はMGCの出場権獲得を目標にしていたので、最後までしっかり走りきれたので良かったです」
このように胸をなでおろしていた。課題も見えたものの、マラソンデビュー戦としては上々と言っていい。
中学時代から頭角を現した“天才少女ランナー”
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不破は中学時代に数々の全国タイトルを手にし、早くから“天才”の名をほしいままにしていた。
高校時代はケガや貧血で走れない時期もありなかなか活躍できずにいたが、卒業を前に復活。2020年12月に5000mでその年の高校ランキングトップとなる15分37秒44秒を叩き出すと、翌21年2月のU20日本選手権クロスカントリーで初優勝を飾り、高校での初タイトルを手にした。
そして同年に拓殖大学に進学すると、その1年目にインパクトある活躍を連発した。
トラックの5000mで学生歴代3位、U20日本歴代6位となる15分20秒68をマークし、故障明けで臨んだ日本インカレでは、並みいる強敵を抑えて1年生優勝を果たした。
圧巻だったのは初めて挑んだ1万mのレースだ。実業団勢も出場した21年12月の関西実業団ディスタンストライアルin京都で、2位以下に1分以上の大差を付け、日本歴代2位(当時)、U20世界歴代5位(当時)となる30分45秒21の快記録を叩き出した。この記録はU20日本記録、日本学生記録として今も残る。翌年のオレゴン世界選手権の参加標準記録をも突破し、一気に世界への道が開けた。
駅伝でも大活躍のシーズンだった。
全日本大学女子駅伝ではエース区間の5区(9.2km)を任されると、従来の区間記録(29分14秒)を大幅に上回る28分00秒の区間新記録を樹立。後にパリ五輪マラソン6位入賞の鈴木優花(大東大/現姓・赤﨑、クラフティア)には1分近い大差をつけて区間賞に輝いた。さらに順位も6人抜きの活躍で3位まで押し上げ、チーム初のシード権と3位入賞の立役者となった。

