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DeNA本社のエンジニアが作った「MINATOシステム」とは? なぜ隠居中のV9戦士・高田繁は“野球素人集団”のGMを引き受けたのか。「もう気の毒に…」
text by

村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byJIJI PRESS
posted2026/09/08 17:52
横浜DeNAベイスターズのGMに就任し、記者会見する高田繁
だけど、春田さんは誠実だったんだろうね。俺は正直、チームの状況を見渡して愕然とした。ピッチャーがいない。4番もレギュラーもいない。ヤクルト時代に対戦もあったからわかってはいたけど、あの時よりも状況は悲惨だ。これを立て直すのは並大抵のことじゃないよね。
でもやるよりしょうがない。ないものをぐだぐだ言ったところで戦力が湧いて出てくるわけじゃないんだからね。逆に言えばゼロから作り上げていくことはやり甲斐でもある。
これが、俺が今まで培ってきたチーム作りの集大成になるだろう。そう思ったよ。
「つまり吉村君のマネをしたんだよ」
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チームとして目指す野球は、日本ハムの時とほぼ同じ。俺が入った時のDeNAもやっぱりお金がなかった。しかも戦力も乏しかったよね。FAや大型戦力に頼らず、ドラフトで素材を獲得し、育成していく。それは俺の野球の軸でもあるからね。
DeNAでフロントの仕組みを一から立ち上げるために、俺が参考にしたのは日本ハム時代のやり方だよ。つまり吉村君のマネをしたんだよな。日本ハムではBOSという選手の能力を客観的な数値に落とし込んだシステムがあった。
俺にはこんなもの作れるほど頭はよくないからね。日本ハムでのBOSのような、フロントのシステムが欲しいとお願いしたんだ。こういう要素が欲しい、こういうものがあったら便利だと、要望を出してね。DeNAが日本ハムと違っていたのは、親会社がITの会社だったということ。本社のエンジニアたちがチームを組んで開発をはじめてくれた。
「MINATOシステム」というのかな。《第2回につづく》
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