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DeNA本社のエンジニアが作った「MINATOシステム」とは? なぜ隠居中のV9戦士・高田繁は“野球素人集団”のGMを引き受けたのか。「もう気の毒に…」
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村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byJIJI PRESS
posted2026/09/08 17:52
横浜DeNAベイスターズのGMに就任し、記者会見する高田繁
俺も時間があるもんだから、ついつい質問に応えちゃってね。彼らはビジネスでは優秀なのかもしれないけど、野球に関してはそれこそ素人集団だよ。「5年で優勝できるチームにします!」とか言われたって……なんだかもう気の毒になってきちゃってね。気がついたらGMの席に座っていたんだ。
だけど、約束は立ち上げからの最初のチーム作りだけ。2年間だけの期間限定でね。それが来たらきっぱり辞める。俺は孫の野球や母校の明治大学にも好きな時に行って、若い選手たちに教えたいんだから、元気なうちに学生野球の資格回復も取りに行きたいんだよ。
「これがもう大変。野球のわかる人間がいない」
そうやって立ち上げ期だけのGMになったはいいが、これがもう大変なのなんの。野球のわかる人間がいないんだ。日本ハムの時には吉村(浩)君と島田(利正)君という優秀な人間がそばにいて、俺は自分の好きな選手を見ることだけに専念すればよかった。3人でGMをやっていたようなものだからね。それがDeNAでは1人で3人分の仕事をやらなければならない。
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吉村君のように特別優秀な人間がパソコンでデータを弾いて「この選手を取りましょう。今のチームに必要なのはこういう選手です」なんて言ってくれる人がいない。自分の頭でチームの設計図を描いて、スカウティングの方針も、自分で選手を見ることも、ドラフトの最終決定も、監督・コーチの人事も、全部一人で「これで行く」と決断する。失敗した時の責任だって全部自分だ。
「5年で優勝」口が裂けても言ってはいけない
しかも、DeNAはその年までの10年で8度の最下位。100敗近く負けるダントツに弱いチームだよ。これは日本ハムともヤクルトとも違う。ピッチャーは三浦大輔ぐらいしか名前が挙がらない。野手だって、レギュラーと呼べるのは数えるほど。そこへ大黒柱だった4番の村田修一がFA宣言をした。春田さんは「何が何でも残ってほしいんです」と交渉の席で「5年で優勝できるチームを作りますから!」と訴えていたんだけど、あのクラスの選手がFA宣言したら、もう引き止められないよ。村田は「僕は来年優勝したいんです。だから優勝できるチームに行きます」と。まぁ、そうなるわな。誰だってさすがに来年優勝できる戦力がないのはわかってるよ。ただね、口が裂けても「5年で優勝したい」とは言ってはいけないよね。選手が「来年は、再来年はどうするの?」となるのは当たり前だ。俺なら間違いなく「来年も優勝を目指す」と言うよ。

