- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「偏差値71の名門校→マイナーリーグへ」あれから2年、桐朋高・森井翔太郎のいま「昨日までの仲間が今日はいない」「あの時の自分の選択は…」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/09/05 17:02
投手と打者の二刀流として挑戦の日々を送る森井
グラウンド外でも変化がある。昨年はシーズンを通して通訳を帯同したが、今季はついていない。春先は英語で会話し続けるだけでも「疲れる」と感じたが今は違う。「コミュニケーションはしっかり取れています」と言う。マイナーで20年以上の指導歴のあるダリル・ケネディ監督も、森井が自ら「今季から通訳は必要ない」と申し出たのだと明かした。
メジャーを目指す原点は幼い頃にある。MLBファンの祖父から影響を受けた。小学校3年生頃から、真剣にテレビ中継をみていた。投手ではジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)に憧れた。筋力やパワーで押し込む印象の強い米国人投手とは異なり、デグロムは「スピードの割に力感がない。自然に腕が出ているというか、しなっている投げ方」と森井少年を引きつけた。
「最終的にメジャーに行く」成長の過程
8月に更新されたMLBパイプラインの最新ランキングでは、アスレチックス傘下15位のプロスペクト(有望株)に入った。 一方、本人は先を焦らずに地に足をつけて歩む。
ADVERTISEMENT
「道筋は、最終的にメジャーに行くのはずっと掲げている目標なのでそこはブレないです。だけど、先を見過ぎないというか。もちろん先を見据えることは大事ですけど、本当に今何をしなければいけないのか、というのが見えてこないといけない。階段をしっかり上っていく過程だと思う。本当にメジャーに行くためにやらなきゃいけないステップは全部踏まないといけないと思っています」
早期の昇格だけが成功ではない。メジャーで長く活躍したい。まだ現実的に描けるほど、その舞台は近くには感じられない。19歳は、メジャーへ進むために必要な一段をストックトンで上がっている。
1Aでは具体的にどのような「二刀流育成プラン」があるのか。投手として何を意識して過ごしているのか。打者としてどんな打球を打ちたいのか。森井の夢は、内野手兼投手としてメジャーでプレーすることだ。〈つづく〉


