酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「ボコボコに打たれて」夏の甲子園を逃した投手も女子マネも…夢かなわず涙した球児がエスコンで歓喜の雄叫びを上げたワケ「1日目はシャイでしたが」
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2026/08/31 17:21
「Ligaサマーキャンプin北海道」のファイナルゲームはエスコンフィールドで行なわれた
晴天に恵まれて、ルーフオープン、美しい芝生が陽光できらめいている。エスコンフィールドは日本ハムの試合がない日も開場していて、お客を受け入れている。
内野席には選手の家族が座り、選手たちの晴れ姿を見ている。
ESTRELLAS対TIGRESのプレファイナル戦の後に、AGUILAS対LEONESのファイナルゲームが行われ、8対5でAGUILASが勝った。
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勝利が決まった瞬間、チームの采配を執った大学生のコーディネーターも含めて、4チームの全員がマウンドに集結して、腕を突き出し、歓喜の雄たけびを上げた。
「できる自分」を発揮した9日間
試合の勝敗は大事だが、それ以上にこの9日間「野球をする仲間」として生活を共にし、毎日試合をした時間が尊い。この体験を彼らは一生忘れないだろう。
「毎年そうですが、今年も1日目は、みんなすごいシャイで、連係がなかなかうまくいかないのですが、今年はそこから一気にチームになってきました。選手のレベルもグッとあがりました。3年目で僕たちの取り組みが浸透していると感じました」
主宰する一般社団法人 Japan Baseball Innovationの阪長友仁代表は語る。
「シーソーゲームもたくさんあって、誰も声出せって言ってないのに声も出て、みんな精一杯勝利向かってプレーしてくれて、嬉しいなと思いました。
オリエンテーションでは、みんなの中には『できる自分』がすでにあるんだ、だからできないことを外から持ってくるのではなく、自分の中の『できる』を発揮するんだ、と言いました。その結果、試合を通じてみんな自信がついてきた。すごいことだと思います」
——今年も多くの人がボランティアで運営に参加しました。
「自分から手を上げてくれて関わってくれる。それが彼ら彼女らの学びになっていく。そういう人が増えてきたのもありがたいですね」
高校野球の「新しい潮流」へ。Ligaが目指す未来
——今、夏の甲子園も行われていますが、阪長さんが主宰する高校野球のリーグ戦、Liga Agresivaの参加校が7校も出場しています。
「勝つことだけを求めているわけではありませんが、取り組みの結果として勝利にもつながってきているのではないかと感じます。リーグ戦がクローズアップされますが、野球を通じてスポーツマンシップを学んで実践していることも大事です。このサマーキャンプもそうですが、同じ考えを共有する仲間がどんどん増えていくのは心強いですね」
筆者はここ数年、高校野球の「空気」が変わりつつあることを実感する。このLigaサマーキャンプも高校野球の「新しい潮流」として、ますます重要になってくるのではないか。


