甲子園の風BACK NUMBER
ドラフト1位候補・菰田陽生の今…山梨学院監督が語る「強豪社会人チームから“メジャーレベルだ”と絶賛された」「菰田級のスケール感ある野手はいない」
posted2026/08/26 11:02
ドラフト1位候補・菰田陽生の今。山梨学院監督が語る
text by

谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph by
JIJI PRESS
菰田陽生を初めて見た日
――菰田陽生選手は、昨夏の甲子園で二刀流として大きなインパクトを残しました。身長195センチ、体重100キロ超え。「逸材」との2年4カ月を振り返っていただけますか?
吉田洸二監督(以下、吉田) 出会いは、幕張総合(千葉)の監督だった柳田大輔さんからの紹介でした。私が清峰(長崎)にいるころから交流がありまして。かつて私が彼に「監督を辞める前にもう一度、今村(猛/元広島)級のピッチャーに出会ってやりたいんだよね」と漏らしていたようで。それを覚えていた柳田さんから「自分の出身シニアにいい選手がいる」と連絡をもらったんです。それが菰田でした。
――それはいつ頃ですか?
ADVERTISEMENT
吉田 中学2年の11月くらい。すでに身長が193センチあって、体重は90キロ前後でバランスはよかった。そこから、何度か会っていくうちに菰田自身が山梨学院で頑張りたいと。縁があったんでしょうね。
――他校からの誘いも多かった?
吉田 いや、少なかったと思いますよ。何校か熱心に声をかけた学校はあったようですけど。というのも、初めて私が見た後、肘を剥離骨折して、その後手術までしてる。だから菰田は中3のほとんどをプレーできなかったんです。
1年夏はベンチ外…能力の開花
――世にバレずにいた「隠し球」ともいえた。
吉田 「隠し球」だったら良かったんですけど、入学してきた時は別の意味で驚きました。体重が108キロまで増えていて、しかも上半身が細いのに、下半身に肉がついていた。見るからにアンバランスな体形で、「これは時間がかかるな」と。とりあえずケガをしないように、ベンチの横にエアロバイクを購入して置いたんです。毎日1時間半漕がせてから練習に参加させていました。
――最初から戦力だったわけではなかったんですね。

