大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER

「リスクを取りながら、貢献できる」大谷翔平の左ひざ問題、なぜそれでも打者出場を続けるのか? 19年の左ひざ手術直後にも語っていた“ブレない思考法” 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2026/08/21 17:01

「リスクを取りながら、貢献できる」大谷翔平の左ひざ問題、なぜそれでも打者出場を続けるのか? 19年の左ひざ手術直後にも語っていた“ブレない思考法”<Number Web> photograph by AFLO

左ひざの違和感と向き合いながら、打者としての出場を続けるドジャース・大谷翔平

「やっぱり膝じゃないですか。かなり重要」

 症状の違いがあるにせよ、かつて大谷は打撃面での左ひざの重要性を口にしていた。二刀流で驚異的な成績を残した21年シーズン4月、打撃好調の要因についてこう言っていた。

「やっぱり膝じゃないですかね。実際に去年やってみて分かりましたけど、かなり重要なところだなというのは感じてますし、バッティングでしっかりそこを気をつければ逆に、いい状態を保てるかなと」

 去年が指すのは20年シーズンのことで、打撃不振に最も苦しんだ時期だった。19年9月に左ひざの二分膝蓋(しつがい)骨を除去する手術を行った。リハビリを経て、コロナ禍の短縮シーズンで7月下旬に開幕したが、手術明けによる打撃への影響は否めなかった。

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「膝のリハビリがメインだったので、(負荷のあるトレーニングで)強化するというのではなかった。その中で(21年に向けては)しっかり下半身はできたのかなとは思う」

19年の左ひざ手術後に語っていた本心

 46本塁打を放った21年、シーズンを迎えるにあたって最も変えた部分は「軸足ですね、一番は。軸足をしっかり使えるように。(前年は)使いにくいのかなと感じていたので。今は使えている感覚も戻っている」と、好感触を得ていた。

 軸足となる左足で踏ん張りながら、のけぞるように豪快にフルスイングする姿が目立つようになった。それを支えてきたのが左ひざでもある。さかのぼれば19年シーズンも、患部の違和感が数字に表れていた。同年のキャンプ中から、左ひざをケアする姿があった。痛みと向き合いながらも、5月上旬から9月中旬まで打者で出場を続けた。だが、同年は打球が上がらなかった。平均の打球角度6.8は、過去9年でワースト。106試合の出場で18本塁打に終わった。当時所属していたエンゼルスのポストシーズン進出の可能性が消滅したのは9月10日。その2日後に球団から左ひざの手術を受けることが発表された。

 多少の痛みとともに、打者で出続ける。その気概は、今でも一貫して変わっていない。19年の左ひざ手術後、シーズン中の状態について「痛かったり、痛くなかったりという感じ。すごくひどくなってきたという感覚もなかったですし、良くなったりもしますし、悪くなったりもするので、そういう波があった」と明かした。その上で、「シーズン通して160試合くらい、それを痛みなく、全部こなすということの方が珍しいのかなと思いますし、誰しもが痛みを抱えながらやっているとは思うので」との考えを示した。万全ではない状態だったとしても、いかに打撃面で貢献するかに重きを置いていた。

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