大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
「リスクを取りながら、貢献できる」大谷翔平の左ひざ問題、なぜそれでも打者出場を続けるのか? 19年の左ひざ手術直後にも語っていた“ブレない思考法”
posted2026/08/21 17:01
左ひざの違和感と向き合いながら、打者としての出場を続けるドジャース・大谷翔平
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
AFLO
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ドジャース大谷翔平投手(32)が、万全ではない左ひざと向き合いながら、打者出場を続けている。6月11日のパイレーツ戦で違和感を訴え、左ひざの炎症で途中交代。出場が決まっていた7月14日のオールスター戦を辞退し、注射を打って数日間、回復に努めた。
開幕から6月11日までの打撃成績は63試合で打率3割5厘、13本塁打、OPS(出塁率+長打率).964の結果を残した。6月13日からオールスター前までは、25試合で打率2割6分1厘、9本塁打、OPS.920。後半戦スタートから8月16日の約1カ月間では、27試合で打率2割7分8厘、5本塁打、OPS.845だった。
大谷本人が語ってきた「左ひざの影響」
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直近の敵地ロッキーズ3連戦で打率3割5分7厘、3本塁打をマークし、驚異的な打撃は健在だ。OPSに限れば徐々に数字が下がっている一方で、大谷は7月10日、左ひざと打撃の関連性について、「どちらかというとピッチングの方が負荷がかかるところではあるので、バッティングは基本的には問題なくできている」と、影響はさほどないことを明かした。
主に、投球でマウンドの傾斜から着地する際に痛みがあった。また、打者出場では打席よりも走塁面で感覚の違いがあるとも語っている。
「100パーセントで走れるタイミングでセーフになると思っているところで、そのスピードが出ないと一発でアウトになるっていうケースもある。そこらへんがちょっと難しいなって、プレーしながら感じる」
MLB公式のデータ分析サイト「ベースボール・サバント」によると、スプリントスピード毎秒27.7 フィート(約8.4メートル)は、9年間のデータでは最も低い。左ひざとの直接的な関連性は口にしないが、後半戦に入ってから打撃での違和感も少なからずあった。「(本塁打を)打ってると思っている打球が、外野フライになってるっていう。それぐらいのズレはありましたけど、どうしようもないなというか、そこまでのズレはない」。いずれにしても、100%には届かない状態が続いている。

