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「取材はずっと断ってきたんです」駒大苫小牧の元捕手が20年ぶりに明かす”伝説の決勝”重要証言「田中将大への“恐怖感”」「最後は自分たちが勝つと…」
text by

日比野恭三Kyozo Hibino
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/08/17 17:12
早実・斎藤佑樹との歴史に残る投げ合いを演じた駒大苫小牧高時代の田中
田中のボールの凄まじさを誰より肌で感じていた
負けの感覚を遠ざけていたもう一つの要因が、田中の存在だ。1年秋から急成長を果たし、'05年夏の甲子園で2年生ながら躍動。最速150kmの速球と切れ味鋭いスライダーで2連覇の立役者となり、その名は全国に轟いた。
そんな田中のボールの凄まじさを誰より肌で感じていたのが捕手陣だった。新チームになりバッテリーを組み始めたとき捕球さえままならなかった小林は「この球に触れちゃいけない。そんな恐怖感があった」と振り返る。右腕はゲームメイクの能力にも長け、たとえ不調時でも「試合を崩したことは一度もなかった」。大黒柱の存在は、「最後には自分たちが勝つ」という“物語”をさらに強固にした。
それは同時に対戦相手への無関心を生んだ。早実のエース斎藤さえも例外ではない。世間を熱狂させていたことなどどこ吹く風とばかりに、「ちょっといいピッチャー」といった程度にしか認識していなかった。
8月20日午後1時に、決勝戦は始まった。
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