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仙台育英“初の女子部員”は「苦しいこともいっぱいあって」…でも甲子園で初戦快勝「最高の夜更かし」に見る“令和の組織力”「ストレスなくプレーを…」
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田口元義Genki Taguchi
photograph bySankei Shimbun
posted2026/08/06 17:01
開幕戦となった甲子園初戦で札幌日大を破った仙台育英ナイン
「初の女性部員」に課した“3つの条件”
星が仙台育英の野球部の門を叩いた際に、須江が提示した「3つの条件」が証左だ。
1.男子選手にも劣らないノックを打てるようになること。
2.エクセルなどデータ分析やアナライズに必要なソフトを使えるようになること。
3.「初の女性部員」という世間の風評に負けず、3年間やり通すこと。
今や星は3つの条件をクリアするどころか、学生コーチ兼マネージャーとして、監督がこだわる「3年生」の重要なピースにまで成長を遂げたのである。
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自身も高校時代に仙台育英で学生コーチだった経歴を持つ須江が、目を細める。
「初めての女子部員だったので、どう扱っていいか分からなくて僕自身、迷うこともありました。でも、本当に素晴らしい感性があり、気遣いもできる。今日の試合でもそうですよね。『相手バッターの前の打席の情報をちゃんと教えてね』って言ったりするんですけど、こちらが気づかないことを気づいて報告してくれますから。大きな存在です」
札幌日大との開幕戦で選手たちとともにベンチで戦った星は、自らの歩みを感慨深げに綴っていたものだ。
「簡単なことではないですし、苦しいこともいっぱいあって。それを乗り越えた先の甲子園だと思うので、必要な道のりだったかなと。今までの経験こそが財産だと思います」
そんな星は、下級生を「支えたい」ではなく「(彼らに)恩返しをしたい」と言った。
彼女は穏やかに真意を語る。
「下級生がいたからこそ、メンバーに入れなかった3年生もギリギリまで競争を頑張れたので。みんな感謝しているんで、私たちが恩返しをするイメージですね。1、2年生には、本当に甲子園を楽しんでもらえるような雰囲気づくりをしていきたいと思います」
須江は日本一となった22年のチームを「ストレスフリーだった」と評している。その空気を生み出したのが3年生だ。
26年の若きチーム。どことなく似た雰囲気が漂っている。

