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20歳退会のち“フジテレビ女子アナ転身”、22歳の引退発表に“ネット疑問の声”も…将棋女流棋士が悩んだ「非公表の旧制度」その実態とは

posted2026/08/08 06:00

 
20歳退会のち“フジテレビ女子アナ転身”、22歳の引退発表に“ネット疑問の声”も…将棋女流棋士が悩んだ「非公表の旧制度」その実態とは<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

将棋の女流棋士を巡る引退規定は、新制度となった

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NumberWeb編集部

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Keiji Ishikawa

将棋の女流棋士をめぐる、引退制度の新旧規定について棋士側の視点で論じた記事の凝縮版をお届けします。

初の女性棋士権利とともに注目の“女流引退制度”

 現在、女流棋士界で大きな注目を集めているのは、西山朋佳女流三冠が初の「女性棋士」の権利を懸けて福間香奈女流五冠と相まみえる白玲戦(8月22日開幕)だが――将棋の女流棋士の引退制度が、今年7月に新たに施行されたことも、重要なトピックとなっている。

 女流棋士の引退制度が発足したのは1974年10月のこと。当初は棋士の推薦があれば無試験でなれる時代もあったという。その後、女流棋士と女流棋戦は増えた結果、成績に高低が生じる。やがて年度成績による順位下位の「降級点」制度が導入された。

 累積3回で「引退」となるこの制度だが――じつは該当棋士と回数が公表されていなかったのである。

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 過去50年における引退棋士は約45人。半数以上の引退事由がこの降級点3回である。田丸昇九段は「旧引退規定は、思いのほか厳しかったような気がする」と振り返る。

旧規定の“端境期”と、フジテレビ女子アナ転身

 ただ、新旧規定の移行期に引退となったケースが今年生じた。島井咲緒里女流二段と、榊菜吟女流1級である。

 島井は1996年に15歳で女流棋士となり、振り飛車穴熊を武器に女流名人位戦のA級リーグに3回入った。そんな島井は今年7月、旧引退規定の降級点3回に該当して引退となった。田丸九段は「新規定がもう少し早く導入されていたら、棋士生命は延長できた」と記す。

 22歳の榊については、今年4月に1級へ昇級し、今期の女流順位戦D級でも5勝3敗と勝ち越していた。それでも引退となった背景には、年度成績の集計期間が変更されたことで、基準上すでに降級点3回に該当したという複雑な事情があった。ネット上では引退を疑問視する声が多かったという。

 そんな環境の中で、女流棋士が自主引退、もしくは連盟からの退会を選ぶケースがあった。

 たとえば、竹俣紅女流初段である。

【次ページ】 将棋界を去ったのは竹俣だけでない

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