- #1
- #2
野球クロスロードBACK NUMBER
“県下で86連勝中”福島の絶対王者・聖光学院はなぜ敗れたのか…「許したヒットはわずか2本」伏兵チームの「背番号17」ナゾの右腕は何者だった?
posted2026/08/08 11:02
福島大会準決勝で敗れ、項垂れる聖光学院の選手たち。絶対王者はなぜ敗れたのか
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
Genki Taguchi
いよいよ今年も夏の甲子園が開幕した。各地の地方大会では優勝候補が敗れる波乱が続出。福島でも5連覇を狙った強豪・聖光学院が準決勝で涙をのんだ。県下の絶対王者を封じ込めたのは、まさかの「背番号17」。伏兵が起用した“ナゾの剛腕”の正体は何者だったのか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
グラウンドに慟哭の海が広がっていた。
選手たちは打ちひしがれ、誰かの手を借りなければ立ち上がることができない者もいた。
2026年。聖光学院は甲子園で戦うことなく夏を終えた。
ADVERTISEMENT
春は4年ぶりに東北大会を制した。仙台育英との決勝で見せた驚異的な粘り。その源たるチームの渇望は、本気で日本一を目指し、初の甲子園ベスト4となった22年の世代に近い生き様があった。監督の斎藤智也の愛情を思い出す。
「俺に愛着を抱かせるチームになったよね。野球の技術以上にチームとして成熟してきた。こいつらは負けさせたくないって思えるんだ」
「優勝候補の大本命」がなぜ…?
コロナ禍の間、“準公式”と位置付けられた支部予選も含め、夏の連覇が「13」で途絶えた21年の夏以降、福島県内では負け知らずの83連勝で夏を迎えた。
優勝候補の大本命だったが、東日本国際大昌平との準決勝では「聖光学院らしさ」をなかなか発揮できずにいた。
相手のミスにつけ込み、4回までに2点を挙げたところまではよかった。不穏な空気が流れ始めたのが直後の5回だ。

