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引退→フジテレビアナに転身、“22歳で突然引退”となった女流棋士のナゼ…じつは公表されなかった「降級点」“旧規定の実態”と新たな制度とは 

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田丸昇

田丸昇Noboru Tamaru

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posted2026/08/02 06:04

引退→フジテレビアナに転身、“22歳で突然引退”となった女流棋士のナゼ…じつは公表されなかった「降級点」“旧規定の実態”と新たな制度とは<Number Web> photograph by NumberWeb

規定によって、引退となった女流棋士も多い(写真はイメージです)

 過去50年において、引退した女流棋士は約45人。半数以上の事由が前述の降級点3回。旧引退規定は、思いのほか厳しかったような気がする。次いで自主引退、将棋連盟を退会など。2018年5月、女流棋士の草分けである蛸島女流六段が自主引退した。1995年に人気棋士の林葉女流五段が、芸能活動に専念するために将棋連盟を退会した。2019年に人気棋士の竹俣紅女流初段(20)が連盟を退会し、21年にフジテレビにアナウンサーとして入社した。

「女流順位戦」が基準となる新規定

 女流棋士の引退制度が今年7月に新たに施行された。序列第1位である白玲戦の予選リーグに当たる「女流順位戦」が基準となる。最下級のD級で降級点3回に該当した棋士は、「フリークラス」に降級する。ほかの棋戦には出場できる。7年以内に所定の成績を収めればD級に復帰し、要件を満たさないと引退となる。

 今期の女流順位戦では、中倉宏美女流二段(47=※は日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属、以下も同)、井道千尋女流二段(38)がD級からフリークラスに降級した。それとは別に、島井咲緒里女流二段(46=※)、榊菜吟女流1級(22)が引退となった。

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 島井は高知県の生まれで、同郷の森雞ニ九段の門下。福間香奈女流五冠(34)の姉弟子に当たる。1996年に15歳で女流棋士となり、20歳で上京した。得意の振り飛車穴熊を用いて、女流名人位戦のA級リーグに3回入った。明るい性格と軽妙な筆致が受け、将棋雑誌でエッセイを連載した。

 2007年に日本将棋連盟から独立し、17人の女流棋士によるLPSAが設立された。島井もその1人だった。手作りで運営するのは楽しい反面、いろいろと苦労が多かったという。数年後にはうつ病を発症し、交際していた横山泰明七段が心配して「結婚しよう」と言ってくれた。

新旧規定の移行で生まれた明暗

 公式戦で十分な成績を挙げられなかったが、夢中になって将棋を指すことは楽しかったという。そして今年7月、旧引退規定の降級点3回に該当して引退となった。新規定がもう少し早く導入されていたら、棋士生命は延長できた……。

 島井は今後、郷里の高知での普及活動に力を入れたいという。

 榊も引退となったが、今年4月に1級に昇級し、今期の女流順位戦のD級で5勝3敗と勝ち越した。ネット上では、榊の引退を疑問視する声が多かった。

【次ページ】 なぜ引退に…榊女流1級の事情

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