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突然の休部…甲子園でも投げた“195センチの逸材”が復活「佐々木麟太郎から三振を奪った1年生」高校野球から離脱した球児がMLBを目指せる理由 

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西尾典文

西尾典文Norifumi Nishio

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posted2026/07/29 11:04

突然の休部…甲子園でも投げた“195センチの逸材”が復活「佐々木麟太郎から三振を奪った1年生」高校野球から離脱した球児がMLBを目指せる理由<Number Web> photograph by Norifumi Nishio

今年3月に高校を卒業した宮内渉吾。 米強豪・アーカンソー大に進学が決まっている

 本格的なトレーニングを再開すると、宮内の秘めたポテンシャルはすぐに開花する。渡辺も「想像していた以上だった」と、その急激な成長を目の当たりにした。

「(2026年の)2月に名古屋の施設に行ったら、アベレージで146〜147キロくらいを出していて本当に驚きました。当初はアメリカの短大からと考えていたのですが、もうそういうレベルのボールじゃない、と。さらに3月の練習では150キロ以上までスピードが上がりました。そこまで状態を上げられたことが、6月のワークアウトにつながり、MLBのスカウトも多く興味を持ってもらえるようになりました」

 一度、野球から離れていた選手がここまで短期間で一気に評価を上げるケースはそうそうあるものではない。この噂が広まり、スポーツ紙でも宮内がアメリカを目指していることは報じられた。

埋もれた才能を見出したい

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 まだ宮内の再挑戦は始まったばかりだが、渡辺がアクションを起こさなければ、10球団のMLBスカウトの視線が送られることはなかった。埋もれながらも光る才能を引き上げることこそ、渡辺が会社を立ち上げた意義でもある。

「もともと『ザ・エージェント』(原題:Jerry Maguire)という代理人を描いた映画を見て、この世界を志すようになりました。大手のエージェントからも誘いがあったのですが、そういう会社はすでに実績のある選手の契約をより大きいものとすることが主な目的で、それは自分が目指すものと違うな、と。その思いを確信できたのが、先日アスレチックスと契約した井上心太郎という選手との出会いでした。彼は高川学園高校(山口)で控え選手でしたが、アメリカの大学ではトップクラスの成績を残して、MLBと契約するまでに成長しました。たとえ、高校野球で控えだった選手でも、このレベルに到達できる。宮内のように途中で辞めてしまった選手でも、才能のある選手はたくさんいます。最近は日本からアメリカの大学を目指す選手も増えていますが、正確な情報が伝わっておらず、渡米してもプレーする権利がそもそもないケースもある。そういった問題が少しでもなくなれば良いなと思っています」

【次ページ】 麟太郎とMLBで再戦…は夢物語ではない

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