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「戦争ですべてを失ったんです」甲子園“No.1名将”の息子がポツリ…学徒出陣→特攻隊員に、名家に生まれた池田高校・蔦文也の“知られざる激動人生” 

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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posted2026/07/28 11:00

「戦争ですべてを失ったんです」甲子園“No.1名将”の息子がポツリ…学徒出陣→特攻隊員に、名家に生まれた池田高校・蔦文也の“知られざる激動人生”<Number Web> photograph by AFLO

池田高校を率いて甲子園3度優勝。高校野球界屈指の名将として知られる蔦文也

「まあ、名家というよりは…」意外な真実

 しかし、たじろいでいる暇はない。蔦家の歴史から質問をはじめた。

「蔦さんを取り上げた書籍で、蔦家は代々池田町の名家であったことを知りました」

「まあ、名家というよりは、タバコでお金が入った時期があったというだけの話ですね。徳島はもともと、(県東部の徳島市から中部の)脇町までが藍、それから上、池田まではタバコが主要産業でした。とはいっても、江戸時代から政府に保護されてきた藍と違い、タバコ産業が繁栄した期間は短い。すぐに国がお取り上げになりましたから」

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 阿波池田は、江戸から明治にかけて「阿波刻み」と呼ばれる刻みタバコ産業で栄えた。寒冷な山間部の気候がタバコの原料である葉タバコの栽培に適していたからだ。

 葉タバコ生産は山間部の農家の重要な収入源になり、それが町、現在の阿波池田で売られた。刻みタバコの商いで財を成した家は、裕福な商家の象徴でもあった「うだつ」が屋根の端に設置された家を建てた。

 うだつとは、火災が起きた際に隣接する家へ燃え移らないようにするための防火壁だ。その商家が集まった通りに蔦家はある。〈つづく〉

記事公開から1年に及ぶ継続取材を経て完全書き下ろしで書籍化。“高校野球界最大の謎”を追ったミステリーノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(著:田中仰)が7月29日についに発売記事公開から1年に及ぶ継続取材を経て完全書き下ろしで書籍化。“高校野球界最大の謎”を追ったミステリーノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(著:田中仰)が7月29日についに発売
#2に続く
甲子園連覇“あの名将”蔦文也に新証言「大学時代の父はシルクのセーターを着て…」裕福な名家の一人息子が、池田高校を率いるまでの“知られざる青春”

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