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「34歳で3階級制覇!」寺地拳四朗の驚くべき”進化”を理論派の元世界王者・飯田覚士が徹底解剖…ダウンを奪ったパンチに「パワーアップを裏付けるシーン」
posted2026/07/24 17:00
34歳にして3階級制覇を成し遂げた寺地拳四朗
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Toshiya Kondo
34歳にして3階級制覇を達成
34歳にして、なお進化――。
7月20日、東京・両国国技館で開催されたボクシングのトリプル世界タイトルマッチ。セミファイナルのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦では同級3位・寺地拳四朗が、同級4位・イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に3-0判定勝ちで3階級制覇に成功した。
寺地は昨年7月、リカルド・サンドバル(アメリカ)に敗れてWBA、WBC2団体統一世界フライ級王座から陥落してスーパーフライに転級。12月にIBF王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦予定であったが、前日計量後に相手が体調不良に陥ったことで直前キャンセルになった。転級初戦が世界タイトルマッチであり、1年ぶりの試合となる。かつ対戦相手のゴンサレスはローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)相手に判定まで持ち込むなどタフで打たれ強く、29歳ながら39戦のキャリアもある。
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理論派のボクシング解説者として知られ、WOWOW「エキサイトマッチ」でもお馴染みの元WBA世界スーパーフライ級王者、飯田覚士氏も、寺地にとって「侮れない相手になる」と強調していた。寺地が11cmもあるリーチ差を克服して、いかに自分の距離にしていくかが試合のキーポイントであった。
「1ラウンドが始まって“やっぱり遠いな”と感じたとは思うんです。それでもジャブの差し合いで負けないよう、自分は当てるけど相手には当てさせないことに凄く集中していました。丁寧にジャブを突きつつ、リターンに備えて頭の位置を変えていましたね。
磨きが掛かっていたのが持ち味のフットワーク。これまではちょっと跳ねがちというか、一つでいいところを大きく下がりすぎたり、二歩三歩バックステップを踏んで仕切り直さなくてもいいところを仕切り直したりして、そこまで繊細ではなかった。でもこの日はリーチ差を頭に入れたうえで下がりすぎないギリギリのところにとどまって、そこから踏み込んで自分のパンチを当てていこうとしていました。スッと引いて、スッと入っていく感じ。逆にゴンサレス選手に対するプレッシャーにもなっていました。距離感をかなり意識してトレーニングを積んできたんだなというのはよく分かりました」

