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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「まじでうるせぇな」ホワイトソックス村上宗隆“あえて発した”言葉の真意…低すぎた下馬評→大躍進「シカゴに熱狂を呼ぶ」スラッガーのいま
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/07/24 11:35
故障から復帰後も結果を残しその実力を証明している
“3年連続100敗チーム”の躍進
ホワイトソックスの本拠地観客数は1試合平均の前年同期比で36.5%増。1試合あたり2万3137人を集め、前半戦の48試合で合計111万585人を動員した。3年連続100敗だったチームが、ア・リーグ中地区の1位タイで後半戦を迎える期待感が、ファンの行動に表れている。
シーズン前の低評価を覆した躍進は、米球界にもサプライズをもたらした。村上獲得が決まった際、日本の三冠王には「速球に弱い」「空振りが多い」などの“ネガティブ・キャンペーン”があった。
村上自身はその声をどう感じていたのか。ホワイトソックスと2年3400万ドル(約54億円)の契約が決まり、渡米前には反骨心の強さを素直な言葉で表現した。
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「いや、『まじでうるせえな』と思いながら聞いていますし、なんか難しいですね。データが出る世界で(弱点を)言われることはもちろんありますけど、やってみないと分からない、『うるせえな』と思いながら(笑)。やってやるぞという気持ちもありますし、そんな感じです。やってみないと分からないでしょって」
「うるせぇ」に込めた村上の心意気
下馬評の低さはチームに対しても同じ。オールスター戦前のレッドカーペット・ショーでは米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」のインタビューで以下のやり取りがあった。
「ホワイトソックスはアンダードッグ(格下)とみなされていたが、今の結果をどう思っている? この状況(地区首位タイ)を楽しんでいますか?」
「僕は記者の人たちの意見なんか気にしていないです。勝つ集団なので、『うるせぇ』と思っています」
「うるせぇ」に込められた負けん気と反骨心。チームへの低評価は、ただの雑音だ。勝手に好きに言えばいい。選手たちは、毎日を勝つために準備をしている。結果を見ろ。それがすべてだ。そんな思いが、一言に込められているように感じられた。
「数値」も示すスラッガーの証明
村上が叩き出した「数値」も今のところ周囲の予想を裏切っている。
平均打球速度94.1マイル(151.4km)はMLB上位2%、ハードヒット率(打球速度95マイル=約153km以上の割合)59.2%とバレル率(長打になりやすい打球速度と角度を満たした割合)20.0%はいずれも上位1%にあたる最上位だ。
チェイス率(ストライクゾーン外の球を振る割合)21.8%は上位7%のボール球を振らない忍耐強さがある。四球率17.8%は上位1%で際立った選球眼も備えている。つまり、村上は『ボール球を見極め、バットに当たればMLB最高水準の打球を飛ばす』というスラッガーとしての素質を証明している。


