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なぜソフトバンクは“入団辞退リスクあった”佐々木麟太郎を1位指名したのか? 四軍制も…じつはプロ野球最強チームが直面している“育成の悩み” 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2026/07/20 11:00

なぜソフトバンクは“入団辞退リスクあった”佐々木麟太郎を1位指名したのか? 四軍制も…じつはプロ野球最強チームが直面している“育成の悩み”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

進路を表明する記者会見で涙ぐむ米スタンフォード大の佐々木麟太郎

 生え抜きのチームの顔といえば柳田悠岐だ。だが、キャリアはプロ16年目を迎え、今年10月の誕生日で38歳とすっかりベテランの域に達している。山川は次の誕生日で35歳、近藤はまもなく33歳となる。今季は栗原陵矢が本塁打王レースを独走する活躍でようやく生え抜き主砲が現れてくれたが、年齢は30歳を迎えており若手とは言えない。今季の開幕スタメン野手の平均年齢(開幕時)を見ても、31.7歳は12球団で最も高かった。

1位の入団辞退…チームどうなる?

 また、ドラフト1位はその年の黄金ルーキーであり、チームの命運を託して指名すると言ってもいい。ドラフト1位が入団辞退したのは2011年ドラフトで日本ハムに指名された菅野智之(当時東海大)まで遡る。翌年の日本ハムはそれをもろともせずリーグ優勝を果たしたものの、2013年は二桁勝利投手がゼロになるなど先発編成に苦しみ最下位に終わっている。それ以前も2000年のオリックス(内海哲也)、1998年のオリックス(新垣渚)、1995年の近鉄(福留孝介)、1990年のロッテ(小池秀郎)、1989年のダイエー(元木大介)などの例があるが、翌年以降やはりチーム順位で苦しんだケースが多かった。

 ただ、ソフトバンクの球団フロントからは「ウチだからリスクをとれることを承知で佐々木を指名できた」といった声も聞かれた。

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 球界で唯一の四軍制を導入し、他球団をしのぐ選手数を保有する。育成選手だけでも50名を超える規模だ。それを背景に「平均値よりも一芸」にこだわった選手獲得をしてきた。

 ファームに目をやれば、ギータ2世の呼び声高い笹川吉康(24歳/7月19日現在、以下同)がいて、トレード加入だが秋広優人(23歳)という未完の大器もいる。昨年ドラフトでは守備に難があるものの社会人ナンバーワン長距離砲と評された高橋隆慶(24歳)を獲得している。育成枠にも、佐々木と並んで高校時代に「四天王」の異名をとった佐倉侠史朗、MLB300発以上のマルセル・オズナ(パイレーツ)をいとこに持つホセ・オスーナ(19歳)、身長185cm体重102kgの体躯を誇るデービッド・アルモンテ(18歳)といったパワー自慢系打者が修練の日々を送っている。

【次ページ】 麟太郎も興味示した“練習設備”

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