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「飛行機は15万円、バスなら4万円」陸路でのメキシコ国境越えの結末は…W杯カメラマンの“アメリカ節約紀行”「恐ろしい食事代…カードの請求額どうなる?」
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原壮史Masashi Hara
photograph byMasashi Hara
posted2026/07/19 17:01
日本代表も戦ったダラス・スタジアム。筆者は同地を拠点に北中米W杯を撮影した
飛行機を捨てて「片道14時間」のバスでメキシコへ
そこで出てきたのがバスだ。試合翌日の10時40分にモンテレイを出発し、ダラスに着くのは25時20分。片道なんと約14時間で、かの有名な「はかた号」に匹敵する。しかも、米墨の国境を陸路で越えるという未知なる不安付きだ。
だが価格は2万円以下で、アルゼンチンの試合にも間に合う。「こういう旅もW杯っぽいな」という謎のハイテンションも手伝い、バス移動を決めた。
そしてモンテレイへと向かう6月19日。
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明け方にすさまじい雷の音で起こされるという文字通り暗雲立ち込める1日のスタートとなったが、2時間弱で曇りになり、ダラス・フォートワース空港へ。
出発の案内板は朝の荒天の影響で軒並みディレイの表示になっていたものの、15時40分発のモンテレイ行きの便は定刻の表示だった。
しかし、ゲートで待っている間にディレイの案内が。外を見てみると機体が無い。どうやら予定の飛行機はまずモンテレイから飛んでくるようだ。
ゲートの表示では「1時間」だったディレイが、航空会社のアプリでは「3時間」になっている。大会が始まってからもディレイやキャンセル、ダイバードの話を現場でひっきりなしに聞いていた。これは飛ばないパターンもあるのでは……。続報を待っている間にまずやったことは、バスを検索することだった。
幸い、バスはまだあった。直通ではなく1回乗り換えがあるものの、21時30分にダラスを出て翌10時5分、試合当日の朝にモンテレイに着く。値段は約2万円。予約画面に進むと10分間キープしてくれる機能があったため、その機能をフル活用しつつ、飛行機がどうなっているのかをフライトレーダーでチェックすることにした。
すると、当該機体は無事にモンテレイを出発し、ダラスに近づいていた。空港に到着さえすれば、飛んでくれるはずだ。
話は冒頭の「にらめっこ」に戻る。航空会社のアプリ、フライトレーダー、バス会社のアプリの3つをローテーションさせながら、スマートフォンの画面を凝視する。
すると、フライトレーダーに変化が。ダラスの空港まであとほんの少しというところで、なんと飛行機が引き返してしまったのだ。
試合に間に合うことが最優先のため、もうバスのチケットを買ってしまうことにした。正式にキャンセルになるのを待ち、振替便の予定を確認してからではバスが埋まってしまう可能性もあった。
しばらくしてフライトはキャンセルになり、翌日の便への振替の案内があったが、航空会社都合でのキャンセルによる返金を選択。なにより、この体験をしてしまうと試合当日の移動はリスクが大きすぎるように感じられた(※結果的に、振替便はディレイしたものの試合前に無事到着。そちらを選んだ取材陣も空港からスタジアムに直行して間に合った)。
事前に帰りの便をやむなく捨てていた分も考えると、この返金はラッキーだった。航空券とバス代の差額で、10万円ほど浮いたことになったのだ。


