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スキャンダルで退団した元アイドルレスラー「なめんじゃねえぞ」対戦相手の声…ノア・ヒカリが“大流血の復帰戦”後に明かした本音「新しい自分を見せたい」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2026/07/19 17:00

スキャンダルで退団した元アイドルレスラー「なめんじゃねえぞ」対戦相手の声…ノア・ヒカリが“大流血の復帰戦”後に明かした本音「新しい自分を見せたい」<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

6月のウナギ・サヤカ自主興行で復帰したノア・ヒカリ

復帰で世界が広がった

 復帰から数日経って、ヒカリはそう振り返った。あらためて「プロレス、楽しいです」とも。プロレスラーになってやりたいことの一つがデスマッチ。アイドル兼レスラーのオーディションからそう言っていた。血を流すことが闘う実感につながる選手なのだ。いわば流血は覚醒の儀式だった。もしかしたら、それを狙ってのマッチメイクだったかもしれない。

 単にリングに戻ってきたというだけでなく「前とはまた違う刺激があります」とヒカリ。試合をしていない間、プロレスに関する情報にはほとんど触れていなかった。復帰戦、2戦目の7.1GLEAT有明大会と、ほとんどが初めて一緒になる選手だった。世界が突然、広がったようなものだ。復帰戦のレフェリーはバーブ佐々木。「そうなんですよ」とヒカリは嬉しそうに笑う。「まさかこんな形でお会いできるなんて」。佐々木は葛西純の試合をはじめ数々のデスマッチをさばいてきた名レフェリー。ヒカリにとってはデスマッチファイター同様に“ずっと見てきた人”だった。

 以前との違いといえば、東京女子プロレス時代は試合開始前にアップアップガールズ(プロレス)としてミニライブを披露していた。復帰後はそれがない。

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「プロレスの興行はその日によってお客さんの雰囲気が違うんですよ。ミニライブで“今日はこんな感じのお客さんなんだな”と掴むことができていたんですけど、今は試合一発なので余計に緊張します。リングに上がっちゃえば大丈夫なんですけど」

「引きずるというより、背負っていく」

 スキャンダルでの退団から2年経っての復帰戦。どんな反応があるのか、相手はどれほど強いのか、怖くなかったと言ったら嘘になる。それでも「怖いけど怖くなかった」とヒカリは言った。横を見たらウナギがいて、客席には昔から応援してくれる人たちの顔が見えた。闘うのは自分1人ではない。みんなが背中を押してくれていたことを思い出した。

「退団前はコロナ禍があって、お客さんが声を出せないとか座席の間隔をあけた大会の期間も長かったんですよ。それが収まってきた頃にやめてしまったので。久しぶりに試合したらお客さんがいっぱいで、熱気も凄くて、とにかくあたたかく迎えてもらったのが嬉しかったしビックリしたし……」

 コスチュームは一新。イメージカラーは青から黄緑に変えた。コスチュームには毛皮のようなパーツも。モチーフはハスキー犬だ。実際に家で3匹飼っている。

「一緒に闘っているつもりです。辛い時期も支えてくれたので。“母ちゃんこんなことやってるよ”みたいな気持ちで(笑)」

 ヒカリの「楽しい」という言葉に疑問や反感を抱く者もいるだろう。リングはマイナスを挽回するための場ではないのかと。しかし「カネもらって反省する姿を見せるのか」という見方が出てきてもおかしくない。結局、何を言われても一生懸命にプロレスをやるしかない。リングに上がれば、とにかく必死なだけだった。

「自分がプロレスを楽しむことで、お客さんも“見てよかった”と思ってくれるんじゃないかと。前からそうなんですよ。“ついてきて”と言わなくても、一生懸命やってるうちに、気づいたら背中を押してくれる人が増えてたんです。これからもそうなっていけたら」

 スキャンダルというマイナスを払拭すること自体が目的ではないということだ。

「そこはずっと背負っていかなきゃいけないことなので。引きずるというより背負っていくという気持ちですね。その上で新しい自分を見せていきたいです」

【次ページ】 葛西純が贈った“ヒカリへのエール”

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