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「それは、逆に日本人を差別しているんじゃないか?」大阪朝鮮ラグビー部“結束の絆”在日コリアン4世・金勇輝の証言…在日の高校生に刺さった監督の問い
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山川徹Toru Yamakawa
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2026/07/17 11:02
少数精鋭ながら2年連続で花園4強を果たした大阪朝鮮高(2011年1月撮影)。チームを中核を担った金勇輝(左)をはじめ、トップリーグで活躍する選手を多数輩出した
大阪朝鮮高校にもタレントが揃っていた。副キャプテンの金以外にも、キャプテンの金寛泰(キム・ガンテ)、権裕人(コン・ユイン)、朴成基(パク・ソンギ)、梁正秋(リャン・ジョンチュ)らトップリーグ(現リーグワン)で活躍した選手を5人も輩出した。
彼らが中心となったチームは2年時、3年時に2年連続で花園ベスト4に進出した。
日本一にもっとも近づいたのが、2010年春。埼玉県熊谷市で開催された全国高校選抜ラグビーフットボール大会だ。
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決勝に進んだ大阪朝鮮高校は、東福岡高校と対戦する。結果は24対31の1トライ1ゴール差の敗戦。初の日本一には手は届かなかったが、悔しさとは別の光景が金の記憶に刻まれた。
スタジアムに詰めかけた1000人以上の在日コリアンが大阪朝鮮高校に声援を送った。父兄だけではない。関東近隣に暮らす在日コリアンが同胞の少年たちを応援しようと駆け付けたのだ。
グラウンドに立つ金の腕には、鳥肌が立った。
「俺たちの味方が、こんなにいてるんだ……」
顔も知らないたくさんの人たちが、自分たちの背中を押してくれている。自分たちが誰の思いを背負っているのか。17歳の金は、確かに実感したのである。
日本代表への憧れ「もちろん目指していた」
ラグビーでは、国籍だけで代表が決まるわけではない。
出生地や親、祖父母の出身地、居住歴など一定の条件を満たせば、どの国の代表としてもプレーできる。
在日4世で韓国籍の金勇輝も日本代表の資格を有していた。しかも彼は、高校日本代表、U20日本代表に選ばれた世代を代表する選手だ。
日本代表への思いを尋ねると彼は迷いなく即答した。
「はい。もちろん目指していました」
日本代表の夢を追ってきた金が、最後に選んだのは韓国代表だった。


