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「ぼくは直接、差別されたことはない」大阪の“ラグビーの街”で育った在日コリアン4世・金勇輝(33歳)「ゆうきとヨンヒ」2つの顔を使い分けた小学生時代
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山川徹Toru Yamakawa
photograph byToru Yamakawa
posted2026/07/17 11:01
昨シーズンまでレッドハリケーンズ大阪でプレーした金勇輝(33歳)。現役を引退し、現在は社業に専念する
金が大阪朝鮮高校ラグビー部の門を叩いた2008年頃、大阪の鶴橋などでは在日コリアンを標的にしたヘイトスピーチが社会問題となっていた。拡声器で差別的な言葉を叫び、朝鮮学校に通う子どもたちへの嫌がらせも相次いだ。金自身が直接被害を受けたわけではない。だが、通学中に石を投げつけられたり、チマ・チョゴリを切り裂かれたりした学生もいた。
「いまなら、属性で人を一括りにして攻撃するのは間違いだ、反対だとはっきり言えます」と金は迷いなく口にした。
当時は、まだ15歳である。ヘイトスピーチが、いかに異常な言動か、理解が追いつかなかった。ヘイトスピーチによって、ラグビーに打ち込める環境が奪われてしまうのが、何よりも怖かった。
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そんな逆境のなかで、金たちは、「日本の学校には、絶対に負けたらあかん」という思いで試合に臨むようになる。
若者らしい反骨心を持つ金たちを冷静に諭したのが、大阪朝鮮高校ラグビー部の監督だった呉英吉(オ・ヨンギル)だった。〈つづく→第2回〉
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