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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「訪れる日本メディアも激減」レッドソックス吉田正尚の“現在地”…ライバル故障も出番は増えず「この状況で複雑な意味を持つ」5年145億円の大型契約
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/07/11 11:04
メジャー4年目、正念場に立たされている
DHのポジションも安泰ではない。両打ちの捕手であるミッキー・ギャスパーが昇格し、捕手、DH、一塁をこなせるユーティリティー性を発揮。成績自体はwRC+69で吉田を上回っているわけではないが、両打ちで複数ポジションに対応できる能力は起用への柔軟性を高める。さらに一塁手ウィルソン・コントレラスがDHに入る日もある。コントレラスは今季18本塁打、wRC+147とチーム屈指の打力を示しており、休養を兼ねてDHに入れば、その分だけ吉田の打席は削られる。
5年総額「145億円契約」は4年目を迎え…
この状況で、吉田の契約は複雑な意味がある。5年契約、総額9000万ドル(約144億9000万円)の4年目。今季年俸は1860万ドル(約29億9000万円)と高額だ。左翼に守備が限られ、DH中心にもかかわらずOPS.700に満たない選手を、トレードで他球団が大きな金銭負担なしに引き受ける可能性は低い。
日本のファンとしては、出場機会の増える球団でレギュラーとして試合に出れば安定した結果を残すはず、との思いがあるだろう。私もそう思う。しかし、仮に吉田や代理人、球団がトレード放出を望んだとしても引き取り球団が、そうそう簡単に見つからない、という現実がある。
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だからこそ、アンソニーが負傷離脱している今この時期が重要だ。低迷するチームはアレックス・コーラ監督を解任し、マイナー3Aウースターからチャド・トレーシーを監督代行に昇格させた。クレイグ・ブレスロー編成部長を含む新しい現場とフロントの前で吉田はもう一度、自分が打線に必要な選手であることを示さなければならない。
危機感ある立場。調子が停滞する中、浮上を感じさせる兆候があった。〈つづく〉

