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PL学園休部から10年、寮生活も激変「誰が上級生、下級生かわからない」山口に誕生した“第二の超名門”…スタッフにOB集結、そっくりユニフォームも
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井上幸太Kota Inoue
photograph byKota Inoue
posted2026/07/14 11:02
PL学園とそっくり! 山口県鴻城のユニフォーム
「前に進んでいないことが目に見えてわかるんで、ほんと寂しいというかね。変な話、弱くてもいいから野球部があってほしい、帰れるところがあってほしいとOBはみんな思っとったんですけど。最初はひょっとしたら、というのがあったけど、もう学校の生徒自体も少ないんでね。諦めてはないけど、難しいんかなというのはありますね」
プロ選手だけでなく、様々なカテゴリーに指導者を輩出しているのも、PLの大きな特徴である。母校の野球部が活動していない今、その息吹が感じられる山口県鴻城を“第二の母校”のように期待するPL出身者も多いそうだ。
本物のPLかと見紛うほどに…
その流れから、今の1、2年生には、生駒ボーイズなどPL出身者がかかわる関西圏の硬式チームから進学した選手が多い。
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特に1年生は粒ぞろいのようで、冬場の練習では田中が「春からの競争は、もう始まっとるぞ!」とハッパをかけ、春のベンチ入りの半数以上を1年生が占めた。激しさを増す競争で揉まれる上級生に、清水が思いをはせる。
「春の大会が終わって、また横一線になるわけですから。自分を奮い立たせてやるんやぞ、と声をかけています。さっきの話じゃないですけど、どうしても、『俺はもう無理か』と決めつけてしまうところがあるんで。ここで奮起してくれたら、チームのレベルアップにもつながるんでね」
山口県鴻城のPLを模したユニフォームを初めて見たとき、失礼ながらまだ選手が“着られている”印象がぬぐえなかった。
だが、清水らの指導が浸透し、選手たちがたくましさを増すと、本物のPLかと見紛うことが増えた。この感想を清水に伝えると、少し口角が上がった。
「少し様になってきたな、と思ってくれる人が1人でも増えてくれるのはうれしいですね。ただ、似てるといえば似てるんですけど、文字がPLよりだいぶ小っちゃいんです。文字がぎょうさんあるから。甲子園に出させてもらえたら、大きくしようと話していて。PL野球部はないですけど、PLのOBが盛り上がれる機会を作りたいなというのはありますね」
かつて圧倒的な強さを誇り、高校野球ファンから絶大な人気を得た名門。その遺伝子は、遠く離れた地でたしかに息づいている。

