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“PL学園”が山口に誕生…? PL野球部OBたちが集結、強化していた「練習時間すごく短くなった」山口県鴻城に伝授された“超名門の練習内容”

posted2026/07/14 11:01

 
“PL学園”が山口に誕生…? PL野球部OBたちが集結、強化していた「練習時間すごく短くなった」山口県鴻城に伝授された“超名門の練習内容”<Number Web> photograph by Taisuke Nishida

PL学園OBで、コーチとして同校野球部の黄金期を支えた清水孝悦

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井上幸太

井上幸太Kota Inoue

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Taisuke Nishida

2016年夏の大阪大会を最後に、事実上の廃部状態にあるPL学園。いま同校野球部OBが、“第二のPL”として熱い視線を送る高校が山口県にある。その理由を知るべく現地を訪ねた。【全3回の2回目】

 なぜPL学園の黄金期を支えた「伝説のコーチ」清水孝悦は今、山口の私立校で野球を指導しているのか。

 大阪は藤井寺市の出身で、山口県に取り立てて縁のなかった清水だが、大学時代の後輩が山口県鴻城の上層部と面識があった。甲子園から遠ざかる野球部を強化しようと清水に白羽の矢が立ったが、二つ返事で引き受けたわけではない。

 というのも清水は、地元の藤井寺市内で、寿司店の「ふじ清」を経営。父の代から続く家業であり、山口に移住しての指導は難しい。昼夜問わず心血を注いで選手と向き合ったPL時代と同じような指導ができないなら、と迷った。しかし、2023年の秋に、挨拶に訪れた監督の田村と顔を合わせ、考えが変わった。

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「『一度ご挨拶させてください』と、わざわざ来てくれてね。それで顔を見た瞬間、『ええ子なんやろな』と思ったんです。ただ、気がよすぎて、勝負事でも優しさが出てしまうんやろなとも思った。指導に悩んでいるのが伝わってきて、力になりたいなと。自分にできる“高校野球への最後の恩返し”じゃないですけどね」

大阪で寿司店経営…山口へ指導に

 田村は少し会話しただけでもわかるほど、折り目正しく、腰の低い人柄だ。選手の面倒見もよく、県内で悪いウワサを聞いた覚えのない人物である。

 しかし、いい人が勝つとは限らないのが高校野球であり、勝負事だ。清水の元を訪ねた2023年の夏も、3回戦で公立進学校に退けられていた。指導者として、今後どうしていくべきか。悩みが募っていた時期だった。

 そのとき清水は、今江敏晃(元・ロッテ)らがいた2001年を最後に母校の指導から離れ、高校野球の現場から20年以上遠ざかっていた。それでも、KKら後輩や多くの教え子に慕われた、清水生来の兄貴肌が、再び現場へと向かわせた。

【次ページ】 あのPL戦士もスタッフだった…

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